私のサイコンの調子が頗る悪い。
先日参加したレースの時もパワーメーターとケイデンスセンサーの接続が上手くいかなかった。そして昨日の実走練習でも(自転車を変えたにも関わらず)レース同様センサーの接続が上手くいかなかった。
そこで、新たなサイコンの候補を探すべくGamrminの最新サイコンについて調べてみた。なんと3ヶ月前に発売されたようでタイミングもバッチリだった。
因みに私が現在使用しているサイコンは4年前に発売されたGarminのEdage530だ。4年経つとサイコンはどのように進化したのか合わせて紹介したいと思う。
wahooEdge540とEdge840簡単比較
2023年4月20日にGarmin(ガーミン)の最新サイクルコンピュータ(以下サイコン)が発売された。発売されたモデルは、Edge540とEdge840の2モデルが基本となる。それぞれソーラー充電ができるタイプも併売されたので合計4モデルが2023年4月に加わった。
サイコン4モデル別簡単比較表
モデル | ||||
製品名 (ラインナップ) | Edge 540 Edge 540セット | Edge 840セット | Edge 540 Solar | Edge 840 Solar |
価格 | ¥54,800(税込) ¥69,800(税込) | ¥74,800(税込) | ¥69,800(税込) | ¥74,800(税込) |
発売日 | 2023年4月20日 | 2023年4月20日 | 2023年4月20日 | 2023年4月20日 |
ライド中の電源供給 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
サイズ | 57.8 x 85.1 x 19.6 mm | 57.8 x 85.1 x 19.6 mm | 57.8 x 85.1 x 19.6 mm | 57.8 x 85.1 x 19.6 mm |
タッチスクリーン | ✖️ | ◯ | ✖️ | ◯ |
カラー表示 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ディスプレイサイズ | 2.6インチ (66 mm) | 2.6インチ (66 mm) | 2.6インチ (66 mm) | 2.6インチ (66 mm) |
解像度 | 246 x 322 ピクセル | 246 x 322 ピクセル | 246 x 322 ピクセル | 246 x 322 ピクセル |
重量 | 80.3g | 84.8g | 84.9 g | 88.9 g |
防水等級 | IPX7 | IPX7 | IPX7 | IPX7 |
バッテリータイプ | 充電式リチウムイオン | 充電式リチウムイオン | 充電式リチウムイオン | 充電式リチウムイオン |
充電ポート | USB-C | USB-C | USB-C | USB-C |
稼働時間 | 約26時間 | 約26時間 | 約32時間 | 約32時間 |
バッテリー節約モード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
内蔵メモリストレージ | 16GB | 32GB | 16GB | 32GB |
モデルによってパッケージ内容が異なる
何故かEdge840(ノーマル)だけセット販売のみ
今回サイコンを調べるにあたりまず困惑したのがモデルによってパッケージ内容が異なる点だ。
上記図のラインナップを見てほしい。今回4モデルある中でEdge540(ノーマル)のみ本体のみの販売とセットの販売がある。両Solarモデルは本体のみの販売。Edge840(ノーマル)については何故かセット販売しかない。仮にEdge840(ノーマル)が欲しい場合はセット販売しか選択肢がないのが残念だ。
同梱品
本体のみの同梱品は次の通り。
- ① ハンドルステムマウント
- ② フラッシュアウトフロントマウント
- ③ ストラップ
- ④ USB-Cケーブル
- ⑤ マニュアル
セット内容紹介
セットの価格は、本体のみの価格より1万5千円程高くなっている。その分スピードセンサー、ケイデンスセンサー、心拍計が付属する。
各センサーの単品の販売価格は次の通り。
- ① スピードセンサー Dual 7,040円
- ② ケイデンスセンサー Dual 7,040円
- ③ HRM- Dual 8,800円
それぞれ単品で購入すると、22,880円となりセットで購入する方が7,880円お得という計算になる。仮に上記のどれか1つ不要だっとしてもセットで購入した方がお得な気がする。(不要なセンサーはフリマサイトで売る等しても良いと思う。)
ソーラー充電の稼働時間
両モデル共に6時間延長
ノーマルモデルとソーラー充電対応モデルの稼働時間の違いは6時間で、勿論ソーラー充電モデルの方が長い。
ノーマルモデルとソーラー充電モデルの価格差
両モデル共にノーマルモデルより1万5千円高額となっている。6時間延長されるのバッテリーの価格としてどう思うかは個人の使用用途によるだろう。
Edge 540とEdge 840の違い
本体の基本性能に違いは無い
ガーミンのホームページで各サイコンの仕様をみる限り、Edge540とEdge840の間に性能の違いは無く全く一緒だ。よって基本性能の優劣はこの2種の間では無いと思って良い。
Edge540とEdge840の大きな違い
タッチスクリーン
まず、私がEdge540とEdge840の1番大きな違いと思う点が、タッチスクリーンの有無だ。Edge840はタッチスクリーンが搭載されている。また、ボタンとの併用も可能な為タッチスクリーンが使いづらい場面でも安心だ。
内蔵ストレージ
内蔵ストレージはEdge540が16GBに対してEdge840が32GBだ。この内蔵ストレージは地図(走行コース)などを入れておく時に必要となる。どのくらいの容量が必要かは人それぞれだろうが内蔵ストレージの違いも大きな違いだ。
Edge540とEdge840の小さな違い
本体重量
本体重量はノーマルタイプで4.5g程、ソーラー充電タイプで4g程Edge840の方が重い。4g程度の重量は誤差の範囲と言えるので小さな違いとした。
使ってみたい機能(Edge530に無い機能)
進化した「ClimbPro」
進化した「ClimbPro」は正直便利そうだ。私が持っているEdge530にもClimbProの機能はあったが、予め走るコースのデータをサイコンの中に入れる必要があった。
しかし、今回のEdge540,Edge840はClimbProフリーライドが搭載されておりライド上に登り区間があれば認識してくれるようになった。
この機能は初めて走るコースで本当に役に立つ。登り区間が終わったと思ったら実はまだまだあったなんてことが無くなる。初めての登りでも戦略的にパワーを使う事が可能だ。
ClimbProとは?
ルート上の上り坂の情報を取得し、その情報に基づいてエネルギーを管理する機能だ。現在位置からのルートの終点までの距離や高度や平均勾配、総上昇量等登りで必要なデータを提供してくれる。
ClimbProの検知の判断は設定にもよるが下記の通り。
- ① 登り区間が500m以上
- ② 平均勾配3%以上
- ③ 上昇距離(メートル)に平均勾配(%)を掛けた値が次の条件を満たしている場合
- ・すべてのクライムに設定している場合 値が1,500以上
- ・勾配(中〜大)に設定している場合 値が3,500以上
- ・勾配(大のみ)に設定している場合 値が8,000以上
リアルタイムスタミナ
リアルタイムスタミナ自体の機能はスマートウォッチ「Forerunner955」で知っていたが、サイコンにこの機能がある方が効果的に使用ができると感じた。スマートウォッチと違い、サイコンでのリアルタイムスタミナ表示はライド中見たい時にいつでも見ることができるのがメリットと感じる。
パワーメーター、心拍計と連携しより精度の高い情報を提供してくれそうだ。
リアルタイムスタミナとは?
リアルタイムスタミナトラッキングは、アクティビティ中の運動量を記録・管理することで、エネルギーの使用量を最適化し、早すぎる消耗を回避するための機能だ。
タッチパネル
今回のEdge840の機能であるタッチパネルについても試してみたいと思った。やはりタッチパネルの操作はスマートウォッチの時にも感じたが楽で使い勝手が良い。サイコンの操作もパッチパネルの方が楽に設定ができると思う。
自分が買うとしたら….
現時点のリサーチで今回紹介した4モデルの中から自分が購入するとしたら、Edge840だ。(単純に欲しいモデル)
しかし、Edge840は本体のみの販売が無いのが悔やまれる。欲しくもないセンサー類とセットで74,800円支払うのであれば、タッチパネルを犠牲にしてEdge540の本体のみを54,800円で購入した方が幸せな気がする。(出来ればEdge840の本体のみのラインナップを増やしてもらい59,800円で販売してくれれば有難いが。)
ソーラー充電についてはあって困るものではない。しかし、現在使っているEdge530の稼働時間でも不満が無いため、更に稼働時間が伸びたノーマルタイプでも問題ないと考えた。
今回、自分が近い将来購入するかもしれないサイコンについて調べてみたが、参考にしてもらうとありがたい。また、他メーカーのサイコンも今どのような進化を遂げているか調べたくもなった。