今回、私が紹介するシューズは、DESCENTEのENERZITE MAX(イナザイトマックス)だ。このENERZITE MAX(イナザイトマックス)は2022年3月18日に発売された新作シューズである。
そして、このシューズを手に入れた経緯は、今でも信じられないが、DESCENTEが行っていたInstagramキャンペーンに参加し当選したことにより頂いたプレゼントだ。
失礼かもしれないが、最近Onフリーク気味の私にとって0の状態でDESCENTEのシューズを購入するという選択肢は中々ない。今回いい機会なのでこのENERZITE MAXでじっくり走った上でこのシューズをレビューをしていきたい。
勿論プレゼントで頂いたからといって、このENERZITE MAXのレビューの忖度はするつもりは全く無い。良くも悪くも本音でレビューをさせて頂く。
「ENERZITE MAX」のスペック
基本情報
メーカー | DESCENTE(デサント) |
名称 | ENERZITE MAX(エナザイトマックス) |
価格 | 15,400円(税込) |
重量 | 285 g(27.5cm) 実測値 |
ドロップ | 10mm |
ミッドソール | EVA |
サイズ | 23.0-29.0cm(0.5cm刻み) |
ソール | ローリング形状(反円状) |
テクノロジー | 中足部にTPUパーツを搭載 |
カラー(通常) | (BLK0)ブラック/(GRY0)グレー |
限定カラー | (RED0)レッド/(BEG0)ベージュ |
OnのHPに見慣れている私にとって、DESCENTEのHP(特にランニングシューズ)は凄くシンプルに思えた。言い換えれば主張が少ない。基本情報を入手する為にHPを訪れたが、何と言って良いのかゴリゴリにアピールをして無いのだ。(Onがゴリゴリにアピールをしているといっている訳では無いがOnはプロモーションが巧いと思う。)それに比べるとDESCENTEは大人しめと言える。
重量を実測
公式HPには、重量が書いてなかったので、上記基本情報の重量は今回の実測値を書いている。重量の情報も個人的に購入を決める1つの要素になるのでHP上で記載してあれば良いなと思った。しかし、このシューズのコンセプトは「安定・より快適により長く」なので、ターゲット的に重量を気にする方は少ないのかもしれないが。
見た目より軽い
話は脱線したが、実測した結果は27.5cmで285gであった。見た目より軽かった
逆に重量を公開していないのが勿体無い。正直、シューズの見た目からして300g以上重量があると思った。
「ENERZITE MAX」の外観
ENERZITE MAXの外観についてだが、カラーラインナップも実にシンプルで、黒orグレーの2色が通常カラーだ。見ての通りほぼ黒の場合はほぼ黒1色だ。(グレーもほぼグレー1色)カラーに派手さはないが、どのような服装に合いそうで癖がない。
写真では分かりにくいかもしれないが、ソールがローリング形状(反円状)になっている。
中足部
この、ENERZITE MAXの特徴といえば、中足部のTPUパーツだ。このパーツは両側に搭載されており、着地時や蹴り出し時のねじれ防止をサポートしてくれる。
このTPUパーツは、アウトラインこそ固いが内部のパーツは肉抜き加工が施されているため適度に柔らかかった。(柔らかいという表現があっているかわからないが。)
両側のTPUパーツ共にヒール部分の方が固く、足先に向かうにつれて柔らかくなっていた。
アウトソール部分
アウトソールは、耐久力を上げるため中足部を除き、前後施されている。凹凸が少なく路面が濡れていた時のグリップ力と耐久性が気になるとこだ。これについては実際に使用してみて検証していきたいと思う。
アッパー部分
アッパーの構造のは、2層構造に見えるが1層構造でなっており、アッパーには拘りを感じる事ができる。また、通気性も良さそうである。内側に手を入れて確認をしたが、中足部あたりまではシームレス加工がしてあり足入れや靴擦れの心配もなさそうだ。
また、アッパーのデザインは他メーカーのランニングシューズと差別化が図られており好印象だ。じわじわ来るカッコよさがある。
ヒールカップ部
ヒールカップ部には、中足部のパーツと同素材のTPUが使用され、型崩れ防止や耐久度がアップされいる。
サイズ感
サイズ感については、いつものランニングシューズと同じサイズで問題ないと思う。しかし、Onの同サイズと比べると足先の遊びが若干少ない気がした。(感覚的には、1〜1.5mm程度。)私の場合、これでハーフサイズ上げてしまうと明らかに大きくなってしまうが、購入時はハーフサイズ上も試着する事をおすすめしたい。
「ENERZITE MAX」のレビュー
評価:4.0点(5点満点中)
ファーストインプレッション
初めてこのENERZITE MAXを履いた時は、腰痛が再発したため1ヶ月ほど療養をしていた直後であり、体は万全の体制ではなかった。トレーニング再開の初日にこのシューズを試してみた。
TPUパーツが足に当たり違和感が…
始めの1kmは内側のTPUパーツが、両足共にに当たる感覚があり違和感があった。この違和感は痛みというほどのものではないが、明らかにTPUパーツが当たっている感覚であった。1kmを過ぎると内側の違和感が無くなったが、今度は右足のみにはなるが、外側のTPUパーツが当たる感覚出てきた。しかし、2kmを過ぎたあたりから両足共に違和感なく走る事ができた。いつの間にか消えたいたという表現が正しいだろう。
TPUパーツは着地時や蹴り出し時のねじれ防止をサポートしてくれる機能であることから、私のフォームが悪かったことにより違和感があったのではいかと考える。それが、パーツによって徐々に矯正され違和感を感じなくなっていったのでは無いかと考えられる。
違和感が無くなってからは快適
違和感が無くなってからは、ローリング形状のソールの恩恵もあり、自然と前に足が出る感覚があった。今日は病み上がりのため、5:30/kmペースくらいで走る予定であったが、自然と足が出て気づくと4:15/kmまでペースが上がっていた。時計でペースを確認してからは腰痛の再発が怖かったため5:15/位まで抑えた。
良い意味で予想を裏切られた
今までDESCENTEのシューズを使った事がないこともあり、このENERZITE MAXにはあまり期待をしていなかった。
しかし、思いの外良かったので、会社の先輩に「DESCENTEのランニングシューズ結構良かったです。DESCENTEってだけで買わないのは勿体ないかもしれません。」と進言した。思った以上に好感触だった。
食わず嫌いで選択肢から外すのは勿体無い
(自分がそうであったが、)食わず嫌いでこのENERZITE MAXをランニングシューズの選択肢から外すのは勿体無い位このシューズの完成度は高い。
中足部のTPUパーツが走りをサポート
このシューズの持ち味である中足部のTPUパーツはしっかりと走りをサポートしてくれる。これにより効率の良いフォームに矯正してくれて結果楽に走る事ができる。まさにコンセプト通り「安定・より快適により長く」を実現してくれる。
ローリング形状のソールが前進運動をサポート
ローリング形状のソールは、前進運動をサポートしてより快適に走れるようにしてくれる。初めはこの形状により筋肉痛になる可能性もあるが使い続ける事でそこは改善してくれるであろう。(私も筋肉痛とは言えないが少しそれに近いものを最初感じた。)
派手さは無いが非常にバランスの良いシューズ
価格も良心的
このENERZITE MAXは、定価15,400円と最近のランニングシューズに比べるとリーズナブルな価格設定だと思う。この価格だと気兼なく練習用として使用する事ができる。
TPUパーツの違和感は走れば解決してくれる
自分がそうであったが、TPUパーツによる違和感が走ると解決してくれると思う。違和感が無くなる=フォームが改善されたと言って良いのではないだろうか。私の場合は3回目で違和感を感じることはなくなった。
不整地(石畳)は苦手
唯一苦手な分野がるとすれば、不整地(石畳)を走った時にストレスを感じた。ミッドソールが少し柔らかい(整地の時はちょうど良い)為、グニャグニャなる感覚がありそのグニャグニャが足運びを慎重にさせた。あまり、このような道を走る事は無いかもしれないが書き留めておく。
最後に
今回は、キャンペーンで当選した「ENERZITE MAX」を紹介した。正直、当選しなかったら履くことはなかったであろうシューズだ。
しかし、今回隠れた名作に出会えて先入観だけでシューズを選んではいけないという事が勉強できた。試着(試走)できればいう事は無いが、試走できない人の為にこの記事が「ENERZITE MAX」の購入材料として役立ってくれたらありがたい。