私は、パーゴワークスのプロダクトについて絶対的な信頼している。
パーゴワークスとの出会いはRUSHHIPから始まった。その揺れないランニングベルトに私は感動した。その後、通勤ラン用バッグとしてRUSH20を購入。そして、コンパクトウォレットであるTRAIL BANK Sも所有している。(当たり前だが、全て自腹で購入だ。)
そして、次にフォーカスした(購入した)アイテムが、今回紹介するRUSH5rだ。先日参加した「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」ロングコース30kmでも使用したのでその時の感想等を踏まえレビューしていきたいと思う。
RUSH5rの購入した経緯
まずは、RUSH5rの何故購入したかから説明したい。レビューでは無いので飛ばしていただいても構わない。
持っていたザックが体に合わなかった
トレイルランニングは2018年からトライアスロンの補助トレーニングという位置付けで始めた。よって、ザックを持っていなかった訳ではなく、RUSH5rを購入する前にも2つのザック(ベストタイプも含む)を所有していた。始めて購入したザックはサロモン製のベストタイプ、次に購入したのが、Answer4のFOCUS Lightだ。
Answer4のFOCUS Lightが…
革新的なデザインと、機能性が高いと評判で売り切れが続いてるAnswer4のFOCUS Light(7ℓ)。
私もそのタイミングを見計らいやっと手に入れる事ができたザックだ。ザックにもかかわらずサイズ展開も豊富でXS〜XL全5サイズある。私はサイズ表を参考にXLを選んだ。柄も多数あり、キティちゃんコラボや、ドラえもんコラボなどもあった。
その、FOCUS Lightが私の身体に合わなかったのだ。詳しく書くと、長距離を走ろうと思うと胸が締め付けられるような感じがして窮屈な感じがした。ザックを何回か使用したがその感覚を払拭する事ができなかった。
FOUCUS Lightは間違いないザック
FOCUS Lightは、良いザックであることは間違いない。売り切れが続くという人気の高さ、多くのトップランナーが使用されている実績、そして、ザックをデザインされた小林大允氏自身が100マイラーであるためランナーの気持ちは熟知されておられるはずだ。
私がこのザックと相性が悪かったのは、人より胸周りが厚い為だと思われる。(そもそもランナー体型ではない。)
サロモンのベストが破損
力では解決出来ない事もある
Answer4のFOCUS Lightの使用を諦め、サロモンのベストで参加と思ったが、ベストのチャックが動かなかった。
チャックを小刻みに動かし、復旧を試みたが中々うまくいかず、力ずくで解決しようとしたためベストが破損してしまった。(勿体無い事をしてしまった。)
破損したベストか、ザック新調か?
正直、破損したベストでもある程度使えそうであるが、(そんなに迷う事なく)ザック新調を選んだ。
新しいザック購入へ
パーゴワークス製の1択
新しいザックを購入するにあたり、これまでの経験(体験)からパーゴワークス製に絞った。パーゴ製なら間違いないという信頼が私にはあったのだ。
問題は容量
パーゴワークスのザックのラインナップは、RUSH 3 AIR、RUSH5r、RUSH12、RUSH20、RUSH30と続く。私はRUSH20を持っている為、今回は、RUSH5rかRUSH12の2択で迷った。
決定打は”r”に込められた意味
今回私の目的は30〜50kmのトレイルランニングのためであった。しかも直近にレースを控えれている。決定打となったのはRUSH5rの”r”の意味だ。レースのrで、レース仕様という意味合いが込められている。レースに参加するし、12ℓの容量は、30〜50kmの距離では持て余すと考え、RUSH5rを購入する事にした。そもそもRUSH5rは100km未満のレースを想定して作られているようなので全く悩む必要はなかった。
RUSH5rのスペック
基本情報
メーカー | PaaGoworks(パーゴワークス) |
名称 | RUSH 5r(ラッシュ5r) |
価格 | ¥17,600(税込) |
発売日 | 2019年 |
主材料 | ストレッチメッシュ |
重量 | 250g |
サイズ | 380×260×100mm |
容量 | 7L(ポケット含む) |
付属品 | バンジーコード、コードロック |
カラー | ミッドナイト/スカイグレー/グレーシャー |
容量は7リットル
そのネーミングから容量は5リットルと思われるかもしれないが、実際は7リットルだ。但しポケットを含んだ容量なので注意してほしい。
ショルダーベルトの調整も可能
RUSH5rは前述のFOCUS Lightみたくサイズ展開はない。但しRUSH20同様ショルダーベルトの長さ調整はマジックテープのベルトで無段階に調整が可能だ。一度しっかり固定してしまえば、ランニング中にベルトの長さが変わる事はまず無い。
カラー展開あり
RUSH20はカラー展開がなく1種類であったが、RUSH5rは3色展開だ。どの色もグレーを基調としたラインナップで山に合いそうなカラーリングだ。私は、自分の中で、1番パーゴワークスっぽいと思っているミッドナイトをチョイスした。
RUSH5r各部紹介
外観
全体的にメッシュ素材が使われており、軽量に仕上がっている。特にベスト部分で使用されている素材は、特に透け透け素材だ。
ストレッチメッシュに偽りなし
主材料であるストレッチメッシュは、その名に偽り無くストレッチ素材となっている。そのストレッチ具合は結構なものだ。はじめは入るか不安であったが、ジップの中に、アウター2種類、ファーストエイド、エマージェンシーシート、補給食を入れても全く問題なかった。
RUSH20同様視認性の高い反射素材使用
RUSH20(というよりRUSHシリーズ共通)同様要所には視認性の高い反射素材が使用されている。暗がりの中のランニングでも光があたれば反射する作りだ。
考え抜かれたポケットデザイン
まず、私がRUSH5rが秀逸だと思うのが、各部にデザインされたポケットだ。よく考えてられている。
ポケットの総数は7個だ。
実は、このRUSH5rポケットデザインが左右対称ではない。右側のポケットの方が1つ多いデザインとなっている。
TRASH POCKET と呼ばれるゴミ専用ポケット
その1つ多いポケットは、メーカーではTRASH POCKETと称されている。その名の通りゴミ専用ポケットだ。走りながら、補給食を食べた事がある人はわかると思うが、補給食を食べた後の包装(また開ける時の包装の切れ端)の格納場所が意外と定まっていないと思う。設定したとしても、右のポケットだったか、左のポケットだったか忘れて結局、ゴミの整理がつかない。(私の場合)
このTRASH POKETは、右側にしかデザインされていないので、確実にゴミをそこに収納できる。(捨てる場所が決められていたら、迷うことが無い)
ファスナー付きポケットが2つ
SIDE POCKETS と呼ばれるファスナー付きポケットが2つデザインされている。ランニング中落としたくない、貴重品(財布、車の鍵、スマホ)や使用頻度の少ないものを入れるのに適したポケットだ。
ショルダーポケット①が2つ
SHOULDER POCKETS 1と呼ばれるポケットは、ソフトフラスク等を収納するポケットだ。私は、サロモンのソフトフラスクを使用しているが、問題無く使用する事ができている。
ショルダーポケット②が2つ
ULDER POCKETS 2と呼ばれるポケットには、補給食等を入れる事ができるポケットだ。走りながらアクセスしやすいので補給食を入れる事をおすすめする。私はレース中GoProを忍ばせていた。
ハイドレーション対応
私はRUSH5rに対応するハイドレーションは持っていないが、ハイドレーションにも対応したデザインとなっている。
背面横に大きなジップがあり、ここからハイドレーションを入れる事が可能だ。
ホースはここから出る。ハイドレーションとカーゴスペースにはナイロンで仕切られている為、荷物が無くてもハイドレーションが暴れることは無さそうだ。
内観
メインのカーゴスペースは、メッシュのポケットが1つある。ちょっとした区分けができるのがありがたい。
もうちょっと収納力を増やしたい時は…
実は、私も欲しいと思っているが、中々再販してくれないRUSH PULSという物がある。これは全てのRUSHシリーズに互換がある、容量0.5ℓの外ポケットだ。使わない時はバッグの中に忍ばして置けば良い。
ポケットタイプなので、走りながらアウターを放り込む事もできるし、ランニングの帰りにちょっとした買い物をした時などに便利だと思う。また、ヘルメットの外付けも出来るので、自転車に乗る人、スケボーをする人にもおすすめだ。
くだまつ笠戸島アイランドトレイルで使用した感想
シンプルに揺れない
まず、ザックに求められる性能は何かと問われたら「揺れない」という事だろう。言い換えれば、「走るのにストレスを感じない事」この点においては、流石というべきだろう。全く揺れないし、ストレスを感じない。そして、走っていて途中苦しくなる事もなかった。
はじめて使ったとは思えない安定感
このRUSH5r、ぶっつけ本番のレースでの使用が初めてだった。
本当は事前に試してみたかったが、脚の違和感や仕事が忙しいなどでズルズル時間が経ち、結局試さず終いでレース当日となった。その事は少し不安要素でもあったが、いざ走ってみるとそれは杞憂であった。
本当に揺れないのだ。普段使っているRUSH20も揺れないが、RUSH5rはそれ以上だ。(容量も違うため当たり前と言えばそうかもしれない。)
持ち物は余裕で収納可能
基本は必携品
当日の持ち物はこんな感じだ。レースの必携品は、同メーカーのW-Face(P3)に詰め込んだ。今回自分で用意した補給食は、家にあった詰め合わせだ。よって嵩張りまた重いものが多かった。因みにW-Faceの中にレインウェアはW-Faceの中に入れている。写真左のiインサレーションは、スタート時に来ていたものだ。
必携品以外の持ち物
必携品以外の持ち物としては、財布(パーゴワークス Trail Bank S)スマホ iphone13mini、Goプロだ。トレイルランニングの動画を撮りたくなり今回Goプロを持参したが、終盤はほとんど動画をとることはなかった。
動画は撮り慣れする必要があると痛感した。
ファーストエイド等はW-Faceにまとめて入れた
前述の通り補給食含め細々したアイテムは、W-Faceにまとめて入れてそれをザックの中へ入れた。W-Faceはジップが2つあり、ポーチの中がセパレートされているので使いやすい。私が持っているにはP3と呼ばれるものだが、少し大きかったので今度、ファーストエイド専用でP1の購入を検討している。
サロモンのフラスクも問題無し
私は、サロモンのフラスクと、ロードバイク兼用でSPECIALIZED Purist Bottleを所有している。(Purist BottleはAnswer4のザックがこのボトル専用設計だった。)
今回は、サロモンのフラスクで出場する事にした。(Purist Bottleは検討すらしていないが。)私のフラスコは旧モデルだが、現行モデルでも問題無く使用できると思う。やはり私は、サロモンのソフトフラスクのような柔らかい素材の方が好みだ。ボトルの容器は液体の液体の残量によって変形するので揺れる心配も無い。
途中からは、インサレーションも格納
レインウェアの他、スタート時着ていたインサレーションを収納する事が出来た。スタート時、肌寒ければ普通必携品のレインウェアを着ておけば良いのがどうしてもOCTA JKT位の防御力が欲しかった為嵩張る覚悟で来てスタートした。ストレッチメッシュのお陰でウェア2着格納する事が出来た。
TRASH POCKET が良い
山は来た時よりも美しくして帰るのが基本だ。私も道中落ちているゴミを拾ってレースを楽しんだ。TRASH POCKETがあるので、そこにゴミを入れておき、エイドのゴミ箱に捨てる。これを繰り返した。トレイルランニングを嗜む人はわざとゴミを捨てる人は居ないと思うが、気づかずに落としてしまうケースはあるものだ。その時は気づいた人が拾えばいいと思う。そんな思いが込められたポケットなのだ。(勝手に解釈)
信頼のパーゴワークス。間違いないプロダクト。
パーゴワークスと相性が良いのか今回も間違いなく当たりの製品だったといえる。値段もそこそこでここまで良い物を提供してくれるパーゴワークスに感謝したい。そしてこれからも素晴らしい製品を産み続けて欲しいと思っている。
トレイルランニングはじめてみませんか?
当サイトは、トライアスロンブログだが、トレイルランニングも面白い。補助トレーニングにもなるし、山の中を走るという非日常がストレス解消にもなる。幸い広島は山に囲まれて環境的には恵まれている。
トライアスロンは少し敷居が高いという人はトレイルランニングをはじめてみたらどうだろうか?きっと自分の中で新しい発見ができると思う。
その相方に今回紹介した、RUSH5rを相棒を検討してくれたら、パーゴワークスファンの1人として嬉しい限りだ。