評価:4.5点(5点満点中)
来シーズントライスロンに復帰する為に9月から本格的にトレーニング(ダイエット)を再開し、ランニングも定期的に行っているが、来シーズンのパフォーマン向上の為にトレイルランニングも取り入れる事にした。
トレイルランニングは、心拍と脚の筋力強化に非常に効果的なのでトライアスロンのオフシーズンにオススメのトレーニングだ。
トレイルランニングは過去も少しトレーニングの一貫として取り入れており、トレラン用のシューズは持っていたが、心機一転する為にシューズを新調した。
そのシューズが今回紹介する ALTRAの「LONE PEAK 6」だ。
カラーリングの渋さに一目惚れ
今回、「LONE PEAK 6」の購入の決め手になったものは、LONE PEAKシリーズの評判の高さもあるが、このカラーリングに一目惚れした事もある。カラーはBROWNでアウトソールのオレンジとの組み合わせは大人っぽいカッコよさを醸し出してくれる。
好き嫌いが分かれそうなカラーリングだが私は無骨でカッコいいと思ったのだ。
LONE PEAKとは?
LONE PEAKとは、ALTRAが誇るトレイルランニングのシューズだ。今回のONE PEAK 6 は、数字の通りシリーズ6作目となり、前作のLONE PEAK5は、LONE PEAK史上最大の指示を得て、世界中でその完成度が評価された逸品だ。
前作LONE PEAK5との変更点
今回のLONE PEAK 6は、前作5より大きなアップデートはされていないが、所々小さなアップデートが施されている。
シューレースの穴の位置が増えた
シューレース(紐)の通す穴の位置が一つ外側にはみ出すようにデザインされている。これにより様々な足の形に合うようにフィッティングが行える。デフォルトではこのシューレースに紐が通されていないので不要であれば使用しなくてもOK。
ドレーンホール(排水溝)が大きくなった
つま先部分にあるドレーンホール(排水溝)が5と比べかなり大きくなっている。大きくなったことで雨で侵入してきた水分を排出しやすくなると共にシューズ内の蒸解消にも一役買ってくれる。
前足部の金具が無くなった
ゲイタートラップ用に備え付けられた前足部の金具が取り外され(シューレースに引っ掛ける用に変更)、甲が高い人でも違和感が出にくい配慮がされている。
軽量化に成功
同サイズ(27.5cmの場合)で比較した場合、18g/片足の軽量化に成功している。
- LONE PEAK 5 重量:318g(US9.5 / 27.5cm)※カタログ値
- LONE PEAK 6 重量:300g(US9.5 / 27.5cm)※カタログ値
「LONE PEAK 6」のスペック
基本情報
メーカー | ARTRA(アルトラ) |
名称 | LONE PEAK 6(ローンピーク6) |
価格 | 18,700円(税込) |
重量 | 300 g(US9.5 / 27.5cm) 公式HPより |
スタックハイト | 25mm |
ミッドソール | ALTRA EGO™、StoneGuard™ |
アウトソール | TrailClaw™付きMaxTrac™ラバー |
カラー(メンズ) | ・BROWN ・DUSTY TEAL ・Orange ・Dusty Olive ・Black/Gray |
カラー(ウィメンズ) | ・White/Green ・Black/Green ・Dusty Olive |
メンズ、ウィメンズ共にワイドサイズ有
LONE PEAK6は、メンズ、ウィメンズ共にワイドサイズのラインナップがある。カラーについては、メンズ、ウィメンズ共に1色の展開だ。
ONE PEAK 6 WIDE(ローンピーク 6 ワイド)メンズ
ONE PEAK 6 WIDE(ローンピーク 6 ワイド)ウィメンズ
重量を実測
私のサイズは公式重量参考サイズと同様の27.5cmであるが、重量は公式値よりも軽く277gであった。(公式値300g)
因みに右足の重量は280gであった。
カラーリングによって若干重量が変わってくるのかもしれないが、とりあえず公式値より軽量であった事は優秀である。
サイズ感
ALTRAのシューズはそのデザインから足先のストレスを感じる事は少ない。言い換えればゆとりがあるのだ。大半の人は、普段のランニングシューズと同サイズを選択すれば問題ないいと考える。
問題は足先のゆとりが気になるという人が、ハーフサイズ落とすかどうかである。結論としてはトレランは下りもあるので足先が詰まる場面も多くあるため、普段と同じサイズの方が良いと思う。それでも気になる人については、シューレースで足首を固め、足がシューズ内で暴れないようした上でハーフサイズ下げても良いかもしれない。
「LONE PEAK 6」の外観
アッパー部分
アッパーの素材は大きく分けて3種類だ。アッパーのメイン素材①、メイン素材の補強で使われている素材②、つま先のドレーンホール等に使用されている素材③になる。メイン素材①に補強が必要が所に素材②が使用され、さらに補強を要する所に素材③が使用されている。
等高線デザインがカッコいい
私がカラーリングに加え、購入の決め手になったのがアッパーの等高線のデザインだ。等高線の素材はアッパーの強度を高めており機能性もある。
ヒール部分の「LONE PEAK 6」のデザインもカッコいい。
アウトソール部分
アウトソールには、TrailClaw™付きMaxTrac™ラバーが使用されている。
TrailClaw™は、アウトソールの「突起」の事で通称「ラグ」と呼ばれるものだ。そのラグのオリジナルデザインの事をTrailClaw™と銘打っている。MaxTrac™ラバーは、トレイル環境に適したグリップ性能、摩擦力、そして耐久性に優れたラバーだ。
よって、TrailClaw™付きMaxTrac™ラバーを言い換えると、
「オリジナルデザインのラグ付き、トレイル最強アウトソールラバー」
なのだ。
また、ヒール部分のソール面積を増やすことで、着地時の安定性が増すように作られており考えられたデザインとなっている。
ヒールカップ部分
ヒールカップ部分は、素材①が使われており指でヒールカップを押すとすぐ凹むほど柔らかかった。このヒールカップの柔らかさのお陰か、初めてシューズを履いて山に行った時も初めて履いたとは思えないほどの安定感・安心感があった。
ヒール部のギミックもGood!!
ヒール部には、ゲイターを張り付けるマジックテープがデザインされている。実はティートンからアルトラ専用のゲイターが販売されているので是非とも合わせて使用したい。
「LONE PEAK 6」のレビュー
快適性は抜群!
アルトラ独自のフットシェイプデザインによりシューズ内の快適性は抜群だ。また、柔らかいヒールカップも足全体を包み込んでくれている。
まだ、20km以上のトレイルでは試していないが長距離を走っても快適性は失われないと考える。(むしろ問題は自分の体力の方だろう。)
ソールの完成度が高い
グリップ力が半端ない
まず、下り時のグリップがしっかり効くなという印象。下っていて靴が滑るという事は全くなく、安心して下りでもスピードを出す事ができた。さすが人気シューズと頷ける。
縁の下の力持ち?ミッドソール「ALTRA EGO」
「LONE PEAK 6」は程よくクッションも感じられ気持ちよく長時間走る事ができた。また同時に、反発力もあるので次の足運びの補助をしてくれる。
良く調べてみると、ミッドソールにALTRA EGO(アルトラ イゴー)というALTRA独自のものが使われているようだ。このALTRA EGOは、ソフトな感触とエネルギーリターンの増加が期待できるようだ。
安定感を生み出すヒール部のアウトソールの弱点
これは、私の走り方がおかしい可能性もあるが、ヒール部のアウトソールが少し大きい事で幅が狭い階段の下り時に少し走りにくい印象を受けた。(ヒールのアウトソールが引っかからないか気になる。)
オールラウンドトレランシューズ
この「LONE PEAK 6」は、初心者から上級者まで使う人を選ばないシューズと感じた。これからトレランを始めようと思っている人はこのシューズを買っておけば間違えないだろう。
私は、初心者レベルであるが、このシューズを上級者が好む理由も履いて走ってみて分かった。まずはシューズ内の快適性だ。このシューズであれば体力の許す限り走るとができそうだ。
また、このシューズはハイカーにも人気のようなのでハイカーの人にもおすすめだ。
ティートンのゲイターをつければ星5.0に
冒頭評価で星4.5を付けたが-0.5の要素を今から説明したい。
当たり前であるが、山で走ると土がシューズの中に入ってしまう。この「LONE PEAK 6」も例外では無くシューズ内に土が入っていた。
ティートンよりALTRA専用ゲイターが販売されているが、それを装着して土の侵入を防ぐ事ができれば、星5.0になるだろう。
最後に
今回は、色々吟味して購入した、「LONE PEAK 6」であるが、私の目に狂いは無かった。(もう充分評価を得ているシューズなのでハズレではないとは思っていた。)
見た目もGOOD、機能のGOODで言う事ない。
これからトレランを始めたい方、シューズ買い替えを検討している方にも自信を持ってオススメできるシューズであった。