2023年4月に2年間使用していた51SPEEDSHOP製のアームカップからTRIRIG製のものに交換した。
この超巨大アームカップが頗る良く、快適なライドを提供してくれた。しばらくしてDHバーもTRIRIG製のものに統一したくなった。「ディドロ効果」が働いた事は否定しない。 販売されている3つのラインナップの中からのGAMMA115というDHバーを購入した。
また、これもディドロ効果かの影響か、サイコンマウントも一緒に購入する事とした。信じて貰えないかもしれないが、サイコンの位置は兼ねてから気になっており、エアロポジションを取った時に見えやすい位置、且つセンター配置したいと思っていた。その要望を叶えてくれそうな内容であったので導入してみた。
結論からいいうと、両方とも大変良いアイテムであった。特にGAMMA115は非常に握りやすいDHバーであった。
GAMMA115&POLYMOUNT 基本情報
TRIRIGというメーカーについて
生粋のエアロコンポネートメーカー
TRIRIGは、エアロを追求したトライアスロンバイクコンポネートをデザインしているアメリカのメーカーだ。2009年の設立以来、エアロデザインを追求し続けている。
TRIRIGの製品は、トライアスロンに関わる様々なものがある。代表的なものとして、エアロバーや今回紹介するアームパッドがあるが、リムブレーキやペダル&クリート、更にはトライアスロンバイクのフレームまで製造している。
国内での認知度はまだまだ低い?
国内でのTRIRIGの認知度は決して高くはないと思う。TRIRIGの製品を周りで使っている人はいないし、youtubeやSNS、ブログ記事など調べても情報は少なかった。私も、購入前はTRIRIGの存在を知らず、InstagramのフィードにたまたまTRIRIGが表示された事で知った。そのミニマルなデザインとマインドに惹かれ、アームカップに続き、DHバー&サイコンマウントの導入に至った。
TRIRIGのDHバーは全部で、3種類のラインナップがある。ラインナップについては後ほど紹介していきたい。
GAMMA115
今回私が装着したDHバーは、GAMMA115というモデルだ。GAMMA115はTRIRIGの中では1番新しいモデルとなっている。115mmの大幅なライズと、2段階のカーブによりハンドルが握りやすいデザインとなっている。(先端の水平角度が30°になっている。)
私の以前のDHバーは、一般的なSKIベンドのものであった。ライズは110mmと今回のGAMMA115と変わらないが、エアロポジション時の手の位置が少し窮屈な感じがしていた。(先端の水平角度51°)よって今回は、水平角度が緩やかなものを選びたかった。
メーカー | TRIRIG(トライリグ) |
名称 | GAMMA115 CARBON |
価格 | 29,900円 |
重量(ペア) | 112g(実測値) |
DHバーのラインナップ
DHバーのラインナップは3種類ありそれぞれカーボン製と合金製ある。また、アームカップとエアロバー一体型が1種類ある。
名称 | GAMMA115 | GAMMA ONE | GAMMA24 | ULTIMATE SL |
イメージ | ||||
価格 (Carbon) | ¥29,900 | ¥29,900 | ¥29,900 | ¥117,500 |
価格 (Alloy) | ¥21,300 | ¥21,300 | ¥21,300 | – |
水平角 | 30° | 24° | 24° | – |
Bend | – | 24° | 24° | – |
Rise | 115mm | 75mm | 67〜102mm | カーボン |
POLYMOUNT
メーカー | TRIRIG(トライリグ) |
名称 | POLYMOUNT |
価格 | 19,700円 |
POLYMOUNTは、TRIRIGから販売されているサイコンマウントだ。箱は、アームカップと同様のデザインで高級感がある。
箱を開けるとスポンジに覆われたマウント達が現れる。しっかりGarmin用とWahoo用が準備されている。サイコンとの接合部は樹脂だが、マウント自体は金属製となりしっかりとした作りとなってる。ネジも2種類準備されていた。
私はどうしてもこの◯のマウントを使用したくてこのPOLYMOUNTを購入してしまった。これでTTポジションを取った時に見やすい位置にサイコンをつけることができそうだ。
値段は、19,700円と正直高いが、ディドロ効果発動中につき勢いでポチった。
GAMMA115&POLYMOUNT レビュー
エアロポジションの維持が楽に!!
GAMMA115は、正直に交換して良かったと考える。エアロポジションの維持が非常に楽になった。今まで、Shiv Discの純正と、51speedshopのSKIベンドしか使ったことはないが、この2つと比べ断トツでエアロポジションが楽になった。手を置きたい位置にバーがある感じを受ける。
水平角が51°から30°に変わった
51speedshopのものが水平角が51°に対し、GAMMA115の水平角は30°である。51speedshopのDHバーは、エアロポジションを取った時、手首が起きる感じがしており窮屈に思っていた。(リーチはidmachで計測している為問題ないと考えている。)GAMMA115に変えたことにより、この手首の窮屈感から解消され快適にエアロポジションを取れるようになった。
これにより、Zwiftなどのバーチャルサイクリング時でもエアロポジションの時間が長い事を実感している。私は何故か、リアルライドよりバーチャルサイクリングの方がエアロポジションの維持が苦手であった。GAMMA115に変更したことによりその苦手意識も無くなり長時間のトレーニングを可能にした。
115mmと大きくライズしている点もポイント
GAMMA115の特徴としては、名前の数字にもなっているライズが115mmとかなりライズしている点だ。そして、しっかりライズしているにも関わらず、2段階のカーブで水平角は30°に抑えられている。
大幅なライズによりエアロフォームの快適さを実現し、水平角30°であるため手首にも優しい。エアロポジションの長時間の維持が期待できる。
TRIRIG製のアームカップと合わせると鬼に金棒
先に導入していた、アームカップ(OPEN BACK CARBON ARM CUPS)との組み合わせにより、エアロポジションの快適性は正に鬼に金棒といえる。
その巨大なアームカップによりライド中のポジションの変更幅も大きく、今回のGAMMA115が私に合っている事もあり、本当にこの上ない快適性を生み出している。
また、コックピット周り(DHバーとアームカップ)をTRIRIGに統一する事で、モチベーションも上がっている。
POLYMOUNTは期待通りだが…
POLYMOUNTを購入した事で、思った通りのコックピット周りとなった。見た目もスッキリして個人的には満足している。が、このPOLYMOUNTの価格は、¥19,700と高額だ。費用対効果を考えると絶賛するには少し躊躇してしまう。
とはいえ、高級感はレックマウントより高く、付属しているパーツが多く拡張性も高い。レックマウントの場合、Type20 Garmin マウント Hight が私の用途に近い製品だろうが、DHバーにマウントを固定するタイプの為、コックピット周りが多少ごちゃごちゃした感じになると思う。
POLYMOUNTは価格という欠点を除けば非常に満足度が高い製品といえる。そして、自分がやりたかったコックピット周りにできた点ことが非常に嬉しい。
DHバーを交換して改めて感じたこと
ケーブルの取りまわりは大事
私のShivDiscのコンポはシマノのDura-Ace(9170)を使用している。当然DHバーの中にはエレクトリックケーブルが内蔵されている。
以前パットスタックの調整を簡単にする為にケーブルをステムで一旦分断しておいたがこれがDHバーを交換する時にも非常に有り難かった。このケーブルの取りまわりをしていたことにより劇的に交換時間を短縮できた。
写真のようにEW-JC302(緑部)を中心にDHバー側に500mmのエレクトリックケーブル(赤)を取り付け、ベースバー側から出ているケーブル(青)と取り付けている。詳細が気になる方は下記記事を参考にしてもらいたい。
小まめにポジションチェックをしてほしい
トライアスロンバイクのポジションの見直しやパーツ交換は、ロードバイクと比べ億劫というか中々やろうという気が起きない気がする。私も51Speedshop製のDHバーに交換した時にトライアスロンバイクのアップデートは完了したと思っていた。
しかし、今回TRIRIGのDHバーに交換したことにより劇的にエアロフォームの維持が楽になった。この事を考えると更なるポジション追求の為、小まめにパーツ情報を収集し、良いと思ったパーツは使用していく必要があると考える。
今後も、良いパーツがあれば積極的に取り入れてブログで紹介できればと考えている。