今回は、初めてトライアスロンに挑戦しようと思っている方に向けのトライアスロン用ランニングシューズの選び方とおすすめランニングシューズを紹介したいと思う。
実は、ランニングは負荷の高いスポーツ

トライアスロンの3つの競技(スイム・バイク・ラン)中で一番身近なスポーツがランニングだ。まず、トライアスロンにチャレンジしたいと思った場合、ランニングから始めようと思う方は多いだろう。実はそう考える人は多く、私の周りもトライアスロンをはじめるにあたりランニングからはじめた人が結構多い。
しかし、ランニングは体への負担が大きく、体重が重たい人ほど怪我や故障するリスクが高いスポーツなのだ。負荷の高さでいえば3つの競技で1番高い競技という事を知っておいてもらいたい。
自身もランニングからトレーニングをはじめた
プロフィールにも書いているが、私は大学生活以降、運動とは無縁の生活をしており体重も110kgを超えるスーパーメタボ人間であった。社会人となり暫くして、トライアスロンを始めようと決意したのだが、私もまず取り組んだのはランニングだ。
先述した通りランニングは負荷の高い競技で、体重が重い人ほど怪我のリスクが高い競技だが、リスクの塊状態でランニングをはじめた事になる。その時は幸い怪我や故障する事なくランニングを継続する事ができた。その1つの要因として適切なランニングシューズを選んだからではないかと思っている。
ランニングシューズで怪我・故障のリスクを下げる事ができる
前置きが長くなったが、怪我・故障のリスクをできる限り少なくするために自身の経験も踏まえ、ラニングシューズの選び方を書いていきたい。
目的に合ったランニングシューズを選ぶことで怪我・故障のリスクを下げる事ができる。
ランニングシューズを選ぶ前に

ランニングシューズを購入する上で1番重要なのは自分に合ったサイズの靴を選ぶ事だ。
ランニングシューズの種類を検討する前にまずは自分の足のサイズを知る事が適切なランニングシューズを選ぶ第一歩となる。
まずは自分の足のサイズを知ろう!!
足の大きさを計測する
それでは早速足の大きさを計測する方法を書きたいと思う。
裸足で計測するか、靴下を履いて計測するか?
計測する状態は、自分がランニングを行う状態で計測してほしい。裸足で走るのか、靴下を履いて走るのかでサイズが変動するためだ。また、靴下を履いて走る場合は、実際に使用する予定の靴下を履いて計測する事を推奨する。靴下も色々な厚みの物があるためサイズが変わってしまう恐れがあるからだ。
素足で走ることもあるの?
トライアスロンでは、靴下を履く時間を短縮する為に裸足で走る事もあります。
私は練習用シューズ(靴下を履く場合)とレース用シューズ(裸足の場合)でシューズのサイズを変えて(0.5cm違い)使い分けていました。
しかし、はじめてランニングシューズを購入する人は靴下を履いて足のサイズを計測した方が良いと思います。
計測する時間帯
実は本気で自分の足のサイズを知りたい時は計測する時間帯にも気を使って欲しい。人間の足は、朝と夕方で0.5〜1.0cm近く大きさに差があると言われている。(朝夕の差の平均が5%あるという統計もある。)夕方の方が朝より大きいという事を知っておいてほしい。
私が考えるベストの計測時間は実際にランニングを行う時間(朝練で使用したいのであれば朝、夕方練習するのであれば夕方)だが、決まった時間帯が無ければ夕方に計測する事を推奨する。小さいサイズは履く事ができないが、大きいサイズは履く事ができるからだ。(但し、決して大きいサイズを推奨している訳ではない。)
足の大きさは夕方の方が大きいので夕方計測する方が良い!
足長(サイズ)の測り方

かかと部の中心点と、第二趾の中心点を結ぶラインを基準とし、かかとから、一番長い趾(ゆび)までの長さを計測する。
簡易版であれれば、靴メーカーのHPからダウンロードして簡単に計測する事ができる。
moonstarの簡易計測のリンクを貼っておくので是非活用してもらいたい。
足の幅を計測する

適切なシューズ選びには、足の大きさ同様足の幅を知る必要がある。一般的には日本人は甲が高く幅が広い足、反対に欧米人は甲が低く細い足だと言われている。自分に合ったサイズを購入しても何故か窮屈、違和感があると思ったら、幅が狭い(又は広い)場合がある。
足幅・足囲の測り方

親指の1番骨が出ている部分と、小指の1番骨が出ている部分を結んだ線が自身の足幅になる。その点を通る足の周りを計測した物が足位となる。
これで、シューズ選びを行う上での指標ができた事になる。適切なシューズ選びをするにはまず、自分の足の情報を正しく理解する必要がある。
自分が幅広か甲高か知るには?


上記に表はJIS規格の足の表になる。足長から足囲、足幅を調べると自分の足が一般的な足より幅広なのか、甲高なのか確認する事ができる。測位が大きい程甲高といえる。
私は、コテコテの甲高幅広の日本人タイプでした。
実店舗での計測サービスを活用する
自分で測定するは面倒くさい、本当に計測方法が合っているかが不安という人は、シューズメーカーの実店舗で計測しているところもあるのでそこで測定してもらうのもおすすめだ。
今回は、私が実際経験したことのある2つのサービスを紹介したいと思う。
ASICS FOOT ID STATIC
私がランニングを始めるにあたってまず訪れたのがASICSの直営店であった。当時の私は何の知識もなく日本人ならASICSだろと思い迷うことなくASICS行ったのを覚えている。
足を専用の測定器でスキャンしてもらい足長や足囲、かかと幅、足高、かかと傾斜角度、アーチ高、親指の曲がり具合といった7項目を測定してもらった。
店員さんも優しく丁寧で計測結果や自分の競技レベルに合わせてシューズを選んでくれくれた。
測定料金は無料だ。
ニューバランス 3Dスキャン
当時はニューバランス銀座にしかなかった記憶があるが、東京出張の際立ち寄って計測してもらった。
3Dスキャンに立つだけで、足のサイズや、幅、甲の高さ、土踏まずの高さなどが測定され、立体データを知る事ができる。その計測で分かった事が、左右で足長が違っていたこと。今まで深く考えていなかったが、足長も左右差があること知った。靴を試し履きする時は両方履く必要があると改めて考えるきっかけをくれた。
測定料金は、ASICS FOOT ID STATIC同様無料だ。
近くに計測してもらえる店舗がある人はおすすめだ。
実店舗での計測のデメリット
敢えて実店舗での計測のデメリットを挙げるとすると、計測してもらったメーカーの限られたシューズの中でシューズの提案をされるという事だろう。
計測して貰っても、シューズを購入する必要は無いが、私は提案されたシューズを購入した経験がある。(買って後悔はしていない。)
サイズの選び方

足長+1cmが目安
実店舗で計測して貰えばサイズ選びは苦労しないが、自分で購入する場合の目安はで計測した足長値の+1cmを目安に選んでほしい。靴下を履いて計測した場合はそれを加味して+1cmだ。
これは運動中足が前に行こうとうるスペースを確保する為だ。ジャストサイズを選んでしまうと、逃げ場が無く、爪が割れたり、血行不良となり足が痛くなる原因となってしまう。
左右差がある場合は?
私もニューバランスの3Dスキャンで判明した足長の左右差。これは大きい方のサイズを選んでほしい。小さいシューズよりも大きいシューズを履いた方がトラブルにつながるリスクが少ないからだ。
足幅・甲高の場合は?
まず、サイズ選びの基本となるのは足長だが、適切なサイズを履いても窮屈な場合がある。それは靴の幅が足に合っていない場合がある。シューズの展開によってはワイドサイズなどが販売されているが、ワイドサイズが販売されていない場合は0.5cm大きいものを選んで欲しい。
初心者用ランニングシューズに求めるもの

そもそも初心者用ランニングシューズとは?
初心者用ランニングシューズとは何かと聞かれたら私は、
「怪我・故障をしにくいシューズ」と答える。
どんなに良い靴でも、怪我・故障をしてしまうと走ることができなくなるかだ。そして、怪我で休む事によりモチベーションが下がり継続する事が困難になりかねない。
よって、初心者用ランニングシューズはまず、怪我・故障をしにくいシューズであるべきだ。その為に次に紹介する機能を備えたシューズを選んで欲しい。
クッション性の高いシューズ
ランニング中には、片足に体重の3倍程度の衝撃がかかると言われている。その衝撃の高さから膝や足、腰を守る為にもクッション性の高いシューズを買うことを推奨する。
特に私みたいにメタボ体型や体重が重い人は特にクッション性能は重視すべきだ。ランニングを始めてもすぐ怪我でもしたらもちーベーションの維持は困難だ。
安定性の高いシューズ
ランニングでは接地時から蹴り出し時にかけて重心移動の際に左右のブレが生じる。このブレをカバーするために足首や膝、腰に負担がかかってしまい怪我の原因になってしまう。その為安定性の高いシューズを選ぶことも重要だ。
安定性の高さは、ヒールカップとアウトソールの硬さに注目して欲しい。初心者の人は、ヒールカップの作りがしっかりしている(固い)もの、手で靴を折り曲げた時にアウトソールが曲がらないものを選んで欲しい。
サポート力の高いシューズ
筋力が発達していない初心者のランナーは走り方をサポートしてくれるシューズの方がランニングを継続しやすい。筋力が少なく走り慣れてない初心者でも怪我しづらい走りをサポートしてくれます。
サポート力の指標になるのが横から見たソールの跳ね上がり具合だ。つま先が跳ね上がっているものほど推進力につながる。よって、初心者の人はつま先は跳ね上がっている形状のものを選ぶと良い。
このポイントをおさえてシューズ選びをして欲しい!
私が買った最初の1足
私が、ランニングを始める時に買った最初の1足を紹介したいと思う。
asics GT-2000 NEW YORK 4

私がランニングシューズを買う際まず訪れたのはASICSのショップだった。ASICSの足の計測サービス FOOT ID STATICを利用した。この時はランニングシューズの知識はほぼ0で店員さんに勧められるままクッション性、安定性の高いと言われた靴を選ぶ事にした。
今でも覚えているのが、私は足幅が広く、ワイズ違いで展開されているこのシューズをすすめられた事だ。ASICSは日本人の足の形に合い、またワイズ違いの展開も多いので比較的自分の足のサイズに合った靴が見つかる可能性が高い。
故障知らずのランニングシューズ
店員さんのシューズ選びのお陰か、このシューズで故障する事なくランニングを継続する事が出来た。当時の私の体重は100kg超。思い返してみると良く怪我をしなかったな熟思う。
この靴に約300kg近い衝撃が加わっていたと思うと…
GT-2000の頑張りに敬意を表します。
最新GT-2000シリーズ
GT-2000シリーズは今も発売され続けており、最新モデルがGT-2000 10となる。(写真の通り)asicsのHPでも初心者におすすめの1足として紹介されている。ワイドサイズの展開もあり自分の足に合いやすい。
私がおすすめする厳選シューズ3選
それでは、私が個人的におすすめするシューズを紹介していきたい。あまり候補を挙げてもかえって迷う可能性があるので厳選した3つを紹介する。どのシューズも良いと思うので見た目、サイズを考慮して選んで欲しい。
On(オン) Cloudmonster(クラウドモンスター)

私がまずおすすめしたいシューズは、Onのクラウドモンスターだ。初心者用シューズに必要な項目を全て満たしている。
見て貰って分かる通りクッション性は申し分なし、ヒールカップもしっかりしている。そしてソールもつま先に向かって反っている。
走っていて楽しいシューズ
そして、このシューズをおすすめするもう1つは、走っていて楽しいシューズだ。自然と足が進むシューズなのだ。
売り切れ続出
唯一の欠点は、このクラウドモンスターはとても人気商品で売り切れの店が多いという事だ。もしも、自分のサイズが販売されていれば間違えなく「買い」のシューズだ。私も先日2足目を購入しようと思ったが、売り切れで合った。
詳しくは、下記記事を参考にしてほしい。

まず、サイズがあればモンスターを購入して欲しいです。
On(オン) Cloudstoratus(クラウドストラトス)

続いて紹介するシューズもOnのシューズだ。決してOnを贔屓している訳ではない。しっかりおすすめできるシューズを紹介している。このシューズもクッション性は抜群で、故障のリスクを低く抑えることができる。
クッション性はクラウドモンスターを凌ぐ
ソールが特徴的なクラウドストラトスだが、このソールによりクッション性がめちゃくちゃ高い。そのクッション性は前述のクラウドモンスターを凌駕する。クッション性が高いということは、怪我・故障のリスクも低く抑える事ができるのでおすすめの1足になる。
デザインも秀逸
Onのシューズ全般に言える事だが、デザイン、カラーリングがとても秀逸で、ランニング以外でも使用できる事も評価できる。
asics(アシックス) GEL-KAYANO 29

私が買った、GT-2000シリーズ同様昔からあるシリーズがGEL-KAYANOだ。安定性を追求しつつも軽量性と反発性を兼ね備えたバランスが良いモデルとなっている。このモデルもワイドサイズが展開されており自分に合ったサイズを見つけやすい。
GT-2000シリーズよりクッション性が高い
この、GEL-KAYANO 29は私が購入したGT-2000シリーズよりクッション性が高いモデルになる。また、速く走る事より長く走る事を目的に作られたシューズなので、初心者の使用用途にも合っている。
最後に
今回はランニングシューズの選び方について私なりの見解で書かせてもらった。トライアスロンをはじめるにあたりランニングからチャレンジするのは間違ったアプローチでは無いと思う。まずは、ランニングを継続出来るよう自分に合ったサイズで怪我をしにくいシューズを選んで欲しいと思う。
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