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【レビュー】TRIRIGアームカップOPEN BACK SCOOPS トライアスロンバイク極上の快適性がここに!!

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トライアスロンバイクにおけるアームパッドとは?

一見すると小さなパーツに見えるアームパッドだが、トライアスロンバイクでのパフォーマンスには欠かさせないパーツである。ライダーの快適性はもちろん、エアロダイナミクスの向上に大きく貢献してくれるものだ。

アームパッドの役割と重要性

トライアスロンバイクにおけるアームパッドの役割は主に二つある。ひとつ目は、レース中の疲労が蓄積する肘へのサポートだ。長時間、一定の姿勢でいると、体の特定の部分にストレスがかかる。そこでアームパッドで圧力を分散させ、快適なライドをサポートしてくれるものになる。

ふたつ目はエアロダイナミクスに関わる重要な役割だ。アームパッドが正しく設置されていれば、ライダーの体が自然と空気の流れを整える形になり、抵抗を減らして速度の向上につながる。したがって、アームパッドは、ライダーのパフォーマンスに直結するため、非常に重要なパーツとなる

TRIRIGのアームパッドに交換

そんなトライアスロンバイクにおける重要な役割を持っているアームパッドを2年ぶりに交換した。今回交換したアームパッドは、TRIRIGのOPEN BACK SCOOPSというものだ。

CARBON ARM CUPS 基本情報

TRIRIGというメーカーについて

生粋のエアロコンポネートメーカー

TRIRIGは、エアロを追求したトライアスロンバイクコンポネートをデザインしているアメリカのメーカーだ。2009年の設立以来、エアロデザインを追求し続けている。

TRIRIGの製品は、トライアスロンに関わる様々なものがある。代表的なものとして、エアロバーや今回紹介するアームパッドがあるが、リムブレーキやペダル&クリート、更にはトライアスロンバイクのフレームまで製造している。

国内での認知度はまだまだ低い?

国内でのTRIRIGの認知度は決して高くはないと思う。TRIRIGの製品を周りで使っている人はいないし、youtubeやSNS、ブログ記事など調べても情報は少なかった。私も、購入前はTRIRIGの存在を知らず、InstagramのフィードにたまたまTRIRIGが表示された事で知った。そのミニマルなデザインとマインドに惹かれ、今回のアームパッドの投入することにした。

TRIRIGのアームカップは全部で、エアロバー一体型のものを含めると実に9種類あり素材、大きさ、形状によりラインナップされている。ラインナップについては後ほど紹介していきたい。

OPEN BACK CARBON ARM CUPS

今回私が装着したアームカップは、OPEN BACK CARBON ARM CUPSだ。数あるラインナップの中でも1番面積が大きいタイプのものを選んだ。また、現状のセッティングでは、アームパッドの角度は0°のためOPEN BACKのものを選んだ。

メーカーTRIRIG(トライリグ)
名称OPEN BACK CARBON ARM CUPS
価格43,100円
重量(ペア)325g
アームカップサイズ215mm×101mm
付属品アームカップ固定用ネジ
(M5×14,M5×20,M6×14,M6×20)

アームカップのラインナップ

前述の通りアームカップのラインナップは9種類ある。全てのアイテムのスペックを表にしているので参考にしてみて欲しい。CLOSE BACKは、肘がずれないように肘側が塞がっている。ライズポジションの方には嬉しいデザインだ。また、ULTIMATE SLはハンドル一体型のものになっている。

ラインナップ(OPEN BACK)

名称MINI OPENSIGNATURE OPENCARBON OPENSL CARBON
OPEN
イメージ
価格¥17,300¥28,200¥43,100¥51,700
サイズ(mm)114×107185×96215×101203.2×88.9
素材繊維強化
ナイロン
繊維強化
ナイロン
カーボンカーボン
穴パターン4×43×5 4×52×5
重量191 g365g325g275g
付属品ネジ4種ネジ4種ネジ4種ネジ4種

ラインナップ(CLOSED BACK)

名称MINI CLOSEDSIGNATURE CLOSEDCARBON CLOSEDSL CARBON
CLOSED
ULTIMATE SL
イメージ
価格¥18,900¥29,900¥44,800¥53,400¥117,500
サイズ(mm)127×101222×96215×101230×88.9330×88.9
素材繊維強化
ナイロン
繊維強化
ナイロン
カーボンカーボンカーボン
穴パターン4×43×5 4×52×54×4
重量188 g438g342g299g550g
付属品ネジ4種ネジ4種ネジ4種ネジ4種M5,M6ネジ

CARBON OPEN SCOOPSレビュー

開封の儀

高級感のあるパッケージ

海外から到着した段ボールを開けると、アームカップとは思えない高級感のあるパッケージであった。箱から開けると、本体はしっかりスポンジに覆われ、その上に袋に入った4種類のネジが付いていた。

ネジは4種類

アームパッド用のネジは、袋に入っており自分のバイクに合わせて選ぶ事ができる。私のShiv Discも問題無く4種類の1つで装着する事ができた。

艶ブラックの本体

アームカップは、艶のあるブラックで高級感がある。また、現物を見ると予想以上に大きく存在感のあるものであった。この大きさでありながらカーボン製であるが、撓むことななく安心して身体を預ける事ができる安心感がある。アームカップの調整幅は縦が5、横4の計20個の穴が空いており調整幅も大きい。

断面は外側の方がアーチが高く、腕を乗せた時にフィットするよう曲線や角度が工夫されている。

アームパッドも程良い厚みで快適なライドを提供してくれそうであった。アームカップとアームパッドの装着方法は、オーソドックスなマジックテープ式となっている。アームカップ全体がマジックテープ面になっているので、走行中パッドが外れる事はないだろう。

アームカップ重量と大きさ比較

歴代のアームカップの重量と大きさを比較してみた。私がこれまで使用してきたアームカップはShiv純正アームカップと51SPEEDSHOPのアームカップだ。

重量比較

それぞれのアームカップの重量は、アームパッド込みの重量となっている。重量は見た目通りShiv純正のものが1番軽く、TRIRIGのアームカップが1番重い結果となった。現在付けている51SPEEDSHOPのものと比べると、133g重量増となった。

大きさ比較

△左からShiv純正、51SPEEDSHOP、TRIRIG

今度は大きさを比べてみた。51SPEED SHOPの約2倍の大きさを誇る。

△左からShiv純正、51SPEEDSHOP、TRIRIG

サイドから比べてみても、TRIRIG製のアームカップの大きさの凄さがわかる。

セッティング

大きいアームカップのメリット

アームカップの効果を十分に得るためには、自分の体に合わせた正確なポジション設定が必要だ。幸い私は、idmatchというフィッティングサービスで自分のポジションを出してもらっており、今回のアームカップの取り付けも問題無く行う事ができた。

その時思ったのが、このアームカップの大きさであれば、言い方は悪いが、少々最適な位置からズレていたとしても、スイートスポットはその範囲に収まっているだろうという事だ。また、最初適当にアームカップを取り付けて、乗りながら試す方法もありと考える。通常のアームカップより長く大きいので、数回の付け直しで自分好みの位置が決まると思う。

実走してみた感想

めちゃくちゃ快適

快適の一言に尽きる。51SPEED SHOPのアームカップも大きい部類のものだが、それを軽く凌駕する大きさでライダーの快適性を格段に向上してくれる。アームカップの大きさはライド中のポジションの幅が広げるだけなく、腕の接地面積が大きくなるのでエアロフォームを長時間継続する事ができる。

衝撃の突き上げも軽減!?

また、カーボンの恩恵なのか、路面が悪くても衝撃を吸収してくる感覚がある。エアロフォーム時の路面の段差など身構える時もあるが、予想しているより突き上げが少なくなった気がした。

重量増はそこまで感じない

今回のアームカップのデメリットは、車体の重量増だろう。以前のアームカップから266g増になる。ロードバイクであるが発狂しそうな重量増であるが、トライアスロンバイクに限って言えばそこまでのデメリットは感じない。むしろエアロフォームを快適に維持できるメリットの方がデメリットを上回ると考える。

最後に

今回、現状個人輸入しなければ買えないTRIRIGのOPEN BACK CARBON ARM CUPSを紹介した。久々にアームカップを交換して、改めてアームカップの重要性に気づいた。アームカップは間違いなくライダーの快適性、エアロフォームの長時間の継続に影響を及ぼす。

TRIRIGのアームカップが気になっていた人の目に止まれば幸いだ。これからも個人的に気になったアイテムで、日本での取り扱いやレビューが少ないものがあれば積極的に購入してレビューしたいと思う。(懐事情もあるので、頻繁には難しいと思うが。)

まだまだ、トライアスロンをする中でみんなに周知されていないアイテムがあると思うのでそのあたりも深掘りしていければと考えている。