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ロードバイク用ローラー台の完全ガイド!種類別メリット&おすすめ商品

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最近急に気温がグッと下がり冬の到来を感じるようになった。この季節になると屋外でのロードバイクの練習がどうしても億劫になってしまう。そんな時に心強い味方となるのがローラー台だ。家から出ることなくバイクの練習をすることができる。また、梅雨のシーズンや屋外で練習するには時間が中途半端な時にも使える便利なツールで冬のみならず通年で使用する事ができる。

今回は、そのローラー台の完全ガイドと称し、その種類やメリット等を本記事で取り上げることにした。ローラー台を導入しようと考えている方への参考になれば嬉しい。この冬はローラー台を上手く使って来シーズンに向けてのパフォーマンス向上に取り組んで欲しい。

ローラー台とは何か

ローラー台とは、自転車のトレーニングを目的とした器具の一つだ。自転車を物理的に移動させずに、ペダルを漕ぐことでサイクリングを再現することができる。主に室内で使用され、天候や時間に左右されずに自転車に乗ることができるのが最大の特徴と言える。また様々な種類のローラー台があり、軽量で持ち運びが容易なタイプから、より本格的なトレーニングが可能な高機能型まで、ニーズに応じて選ぶことができる。 

ローラー台の利用シーン

ローラー台の利用シーンはたくさんある。1番多いのは、自宅などのプライベート空間でのトレーニングだ。雨や雪などの悪天候、深夜や早朝の時間帯に、室内で安全に自転車に乗るためのパワー向上やペダリングスキルを習得するためのトレーニングが手軽にできる。 また、レースに参加する前のウォーミングアップとして利用することもある。さらに、最近では、ローラー台でペダリングしている動きをスマホアプリで解析し、自分の理想のポジションを導き出すために使用されたりしている。

ローラー台の種類と特徴

ローラー台は大きく分けて、、固定ローラー台、ダイレクトドライブ式、3本ローラー台、ハイブリッドローラー台の4つのタイプに分ける事ができそれぞれ特徴がある。以下では、各ローラー台の特性を詳しく見ていきたい。

固定ローラー台の特徴

固定式ローラー台は、その名の通り自転車を固定することが可能なローラー台で、初心者にも取り扱いやすいという特徴がある。自転車が固定されているため安定感があり、集中してペダルを踏むことができる。また、転倒の心配が少ないため安全性も高い。 加えて、固定式ローラー台は負荷調整が可能なもの多く、自分のレベルに合わせて負荷を調整することができる。安定感が高い為高出力でのトレーニングに向いている。その反面、バランスを取る必要がないため実際の走行に近い練習は難しい。 

  1. 安定感があるので初心者でも手軽にトレーニングができる
  2. 安定感があるため高出力のトレーニングを思い切り行うことができる
  3. ラインナップの価格幅が大きく予算にあった製品を選ぶことができる
  4. 手元で付加調節ができるため自転車に降りる必要がない
  1. ローラーと自転車が接地する点(タイヤ)のパーツが消耗する
  2. 自転車本体とローラー台を固定するため乗り方によってはフレーム、ホイールに負荷がかかる
  3. 実走感は無く、バランス感覚やペダリングスキルのトレーニングには不向き

ダイレクトドライブ型の特徴

ダイレクトドライブ型も大別すると固定ローラーの一種となるが、自転車のリアホイールを取り外し、自転車のチェーンをローラー台側のスプロケット(ギア)に直接取り付ける事で使用するローラー台だ。固定式同様、初心者にも取り扱いやすく、自転車のホイールを使用しない為、ホイールやタイヤの消耗を防げるというメリットもある。また、固定ローラー台、3本ローラー台と比べて静粛性にも優れている。

また、ダイレクトドライブ型はパワーメーターと自動負荷装置を実装したものが多く、これらのローラーは別名スマートローラーと称されている。

  1. ローラー台の中で最も静粛性が高い
  2. パワー計測や自動負荷調節機能等を備えた高機能のものが多い
  3. 上記の機能によりZWIFTなどのバーチャルアプリでのコースでの勾配を再現してくれる
  4. 設定した強度に自動で調整してくれるため効率の良いトレーニングができる
  5. 固定式ローラーの一種だがタイヤの消耗はない
  1. 他のローラーと比べて圧倒的に値段が高い
  2. 本体重量が重く持ち運びが不便
  3. 後輪を外してローラー台本体に固定する必要があるためセッティングに少々手間がかかる

3本ローラー台の特徴

次に、3本ローラー台について。3本ローラー台は、自転車を固定せずに使用し、実際の自転車の走行に近い感覚を得ることができるという特徴がある。自転車のハンドル操作やバランスを保つ能力が必要となるため、固定式よりもスキルと集中力が必要になる。 また、3本ローラー台は、携帯性に優れているためロードバイクレース前のウォーミングアップとして利用されることもある。実走感に近い練習ができる反面、初心者には取り扱いが難しいという欠点もある。しかし、バランス感覚やペダリングスキルを鍛えるには最適で、繰り返し使用することで自転車に対する理解を深めることができる。

  1. 実走感に近い感覚でトレーニングできる
  2. バランス感覚、ペダリングスキル向上が望める
  3. 自転車のフレームやホイールに付加を掛けずにトレーニングができる
  4. 携帯性に優れており、遠征場所でも手軽に練習ができる
  1. 使いこなすためには練習を要する
  2. 集中していないとローラーから発射、転倒の恐れがある
  3. スピードを上げると爆音になる(騒音が比較的大きい)
  4. 付加装置がついているものもあるが、自転車乗車中に負荷調節を行うことが困難

ハイブリッドローラー台の特徴

ハイブリッドローラー台は、固定式ローラーと3本ローラーの良いところが組み合わさったローラー台である。固定式の安定感に加え、3本ローラーに近い実走感を味わうことができる。また、ローラー台へのセッティングもフロントホイールを外してローラー台に設置するか、フロントホイールを挟むだけなので簡単であるのも魅力である。

  1. 3本ローラーには劣るが実走感に近い感覚でトレーニングできる
  2. 安定感があるので初心者でも手軽にトレーニングができる
  3. 自転車のフレームやホイールの負荷が固定ローラーよりも低い
  4. 手元で負荷調節が可能
  1. 3本ローラー、固定式ローラー(タイヤ固定式)より値段が高い
  2. ラインナップが少ない
  3. 実走感はあるものの前輪が固定されてるためバランス感覚のトレーニングはできない

種類別おすすめローラー

種類別おすすめローラーを纏めてみた。紹介するほとんどのローラーは実際使用したことがあり使用経験上おすすめできる厳選したローラー達だ。

固定式ローラー台

MINOURA(ミノウラ) LR341※使用経験有

△Photo:minoura.jp

固定ローラーを選択される人は、予算と安定性のバランスを重視されると思う。このLR341は、低価格でローラー練習を楽しめるモデルだ。負荷調整機能もあるので強度の幅も調整可能だ。手軽に室内練習したい人におすすめだ。但し、自転車への負荷やタイヤなどの消耗等トータルコストを考慮した上で購入してみて欲しい。

  1. 手軽に室内トレーニングを楽しむ事ができる。
  2. 初心者に優しい安定感がある
  3. 負荷調節が手元で行える
  4. 乗り方によっては自転車に負荷をかけてしまう
  5. タイヤが消耗しやすい

ダイレクトドライブ型

wahoo(ワフー) KICKRスマートトレーナー※前モデル使用中

△Photo:wahoofitness.com

私がおすすめするダイレクトドライブ型は、スマートローラーのwahoo KICKRだ。正直、実走感は3本ローラーに劣るが、それ以外の要素全てを凌駕すると言っても過言ではない。特にこのKICKRは、他のスマートローラーより一歩先を進んでいる。その理由の1つめとして拡張性の高さだ。オプションのKICKR CLIMB はバーチャルサイクリングのコースの勾配を物理的に自転車のフォークを持ち上げることで再現している。これによりヒルクライムの練習など実際の自転車の傾斜角度で行う事が可能だ。また、KICKR HEADWINDはバーチャルサイクリング内のスピード、乗り手の心拍数とリンクして風量が変わる面白いファンもある。

また、私のモデルは対応していないが、現在販売されているモデルはWi-Fi対応となっているためPCとの接続もBluetooth以上に安定するだろう。

  1. ZWFTなどのバーチャルサイクリングを最大限楽しむ事ができる
  2. トレーニングの質が向上する
  3. 他の機器との接続が安定する
  4. 価格が高い
  5. 本体重量が重い

wahoo(ワフー) KICKR MOVEスマートトレーナー

△Photo:wahoofitness.com

私が今個人的に購入するとしたら、KICKR MOVEサイクルトレーナーだ。これはKICKRの機能に加えて、ライダーの動きに併せてローラー本体が動くという機能が備わっている。これにより、より実走感に近い臨場感を得る事ができると共に疲労の軽減も可能となり長時間のトレーニングが可能になる。

スマートローラーは他にもTacx NEOやSARIS H3などもある。どちらも使用した事があるが、その経験から言っても個人的にはwahooを購入した方が結果ハッピーになれると考える。しかし、TacxもSARISもスマートローラーとしての基本的な機能は十分備えているので、価格、見た目、性能で選んでもらっても大丈夫だ。 

3本ローラー台

MINOURA(ミノウラ) MoZ-Roller(モッズ・ローラー)※使用経験有

△Photo:minoura.jp

私の中で3本ローラーといえば、MINOURAのモッズローラーだ。携帯性に優れ、乗降用ステップや前輪ガードが標準装備されている。また、オプションとして、3本ローラー初心者向けの前輪固定フォークがある点もおすすめのポイントだ。また、専用の付加ユニットを使用すれば高強度の練習を行う事ができる。

  1. 実走感を手軽に楽しむ事ができる。
  2. 初心者に優しいオプションや付加装置を付ける事が可能
  3. 本体重量が軽く遠征先でも手軽に使用できる
  4. 初心者には慣れが必要
  5. 速度を上げると爆音になる

GROWTAC(グロータック)GT-Roller Q2 ※前モデル使用中

Photo:growtac.com

次に紹介するのは、GROWTACのGT-Roller Q2だ。私は旧モデルのGT-RollerQ1.1を使用しているが、このGT-Rollerは3本ローラーではなく4本ローラーであることが最大の特徴だ。4本ローラーは3本ローラーに比べて安定感があり比較的初心者の人でも扱いやすい商品といえる。そして実走感は3本ローラーより高いと個人的には感じる。4本ローラーでありながらダイレクトドライブ型と同等の静粛性を誇る。隣の部屋で時速60〜70kmで漕いでいても家族からの苦情は来ない。

また、オプションにはなるが、GT-Rollerをスマートトレーナー化できるのも魅力の1つだ。自動負荷装置に加え勾配も自動で調節されるユニットも発売されている。

  1. 4本ローラーは、実走感が1番ありながら3本ローラーより安定感がある
  2. ダイレクトドライブ式並みの静粛性
  3. オプションでスマートローラー化出来る(4本ローラーでのスマートトレーナー化は貴重)
  4. 作りがしっかりしている
  5. 本体重量が重い(約15kg)※想像しているより重い
  6. 本体価格が高い(¥149,600-税込)

ハイブリッドローラー台

MINOURA(ミノウラ)FG542 ※使用経験有

△Photo:minoura.jp

私がスマートローラーを購入するまで愛用していたモデルだ。前輪をローラー側のフォークに固定して使用するが練習までのセッティングが非常に楽だ。静粛性もダイレクトドライブ型には劣るが高いと言える。まあた、手元で負荷を調整することができるので追い込みたい時に追い込めるのも良い点だ。また、使用しない時は3本ローラー以上にコンパクトになるため部屋を圧迫しない。

MINOURA(ミノウラ)FG550A ※前モデル使用経験有

△Photo:minoura.jp

MINOURA(ミノウラ)FG542の後継モデルで、FG542より50〜75%も動作振動が低下し結果静粛性が上がっているようだ。また、負荷装置を新規設計し精度と耐久性を兼ね備えている。

GROWTAC(グロータック)GT-Roller F3.2 ※使用経験有

△Photo:growtac.com

個人的にハイブリッドローラーを購入すなら、GT-Roller F3.2をおすすめしたかったが、本記事を作成中GT-Roller F3.2の生産が終了している事を知った。現在は実店舗での在庫品もしくはメルカリ等のフリマサイトでしか入手できないかもしれないがハイブリッドローラーに興味がある人はこちらもおすすめだ。また、このハイブリッドローラーもオプションでスマートトレーナー化できる。

  1. ハイブリッドローラーでありながら、オプションでスマートローラー化できる
  2. 既に生産が終了している

最新のスマートローラー

wahoo(ワフー) KICKR ROLLR(キッカーローラー)

△Photo:wahoofitness.com

2023年に発売されたばかりのKICKR ROLLRはKICKRは、リアルな走行感とローラーの自然な動きを組み合わせたスマートバイクローラーだ。ダイレクトドライブ型は自転車の後輪を外してローラー本体へ装着する手間が、KICKR ROLLRの場合は屋外でのライドから屋内でのサイクリングへ簡単に移行できる。ローラー本体に自転車を乗せるだけだ。

この設定方法だと、私のようににロードバイクはリムブレーキ、トライアスロンバイクはディスクブレーキを所有している人や、11速と12速の自転車両方所持している人には、乗り換える度に設定(クイックリリース→スルーアスクルアダプタに変換、スプロケット交換)する事がなくなる。また、スマートローラーなのでZWIFT等のバーチャルサイクリングでも楽しくトレーニング可能だ。

wahoo(ワフー)KICKR BIKE SHIFT

△Photo:wahoofitness.com

数年前からスマートバイクというものも発売されている。このKICKR BIKE SHIFTはwahooのスマートバイク2代目(の廉価版)だ。価格は¥440,000と高額だが、自転車本体とスマートローラーを購入するより安価だ。KICKR BIKEは、単体でKICKR CLIMB機能を備えており、クランク長、シフトタイプ(シマノ、スラム、カンパ)も選べる高機能モデルだ。また、ジオメトリも自由に変更できる為自身のバイクポジションや試したいポジションなどを手軽に行える。これ1台あれば室内トレーニングは無敵だ。

まとめ:この冬はローラートレーニングでレベルアップ

冬こそスキルアップのチャンス

冬のトレーニング内容で、来シーズンのパフォーマンスが大きく変わってくるのは間違いない。特に寒い時期は、家を出る直前までやる気があっても外に出た瞬間、躊躇してしまうこともある。そんな時は、最初からローラートレーニングをする計画を立てれば貴重な練習の機会を損失することはないだろう。

自分の用途にあったローラー台を選ぼう

ローラー台は高価なものほど高性能であるが、自分の用途にあったローラー台を選ぶ事が大切だ。バランス感覚、ペダリングスキルを上げたいのであれば、3本ローラーが良いし、初心者の人で安心してトレーニングを行いたいのであれば固定ローラーだ。静粛性も重視する人としない人で選ぶローラーは異なるだろう。しっかし、吟味した上で購入してほしいと思う。