私は、現在インドアトレーナーとしてwahooのKICKR(2018)を使用している。特に不満はないがそろそろ買い換えたいと思っており、ここ最近各メーカーのスマートトレーナーの動向をウォッチしている。その中でも買い換えるのあれば最有力後方となるwahooのスマートトレーナーについて製品比較してみた。
また、スマートローラーに限らず様々なローラーを検討されているのであれば、過去ローラー台についてまとめた記事があるので、あわせて読んでみてほしい。
Wahooスマートトレーナー徹底比較
現在wahooからは3つのスマートトレーナーが発売されている。KICKRをベースとしてKICKR MOVEとKICKR COREを比較してみた。
デバイス | |||
製品名 | KICKR MOVE | KICKR | KICKR CORE |
価格 | ¥253,000(税込) | ¥206,305(税込) | ¥125,400(税込) |
パワー精度 | ±1% | ±1% | ±2% |
最大パワー出力 | 2200W | 2200W | 1800W |
最大勾配 | +20%/-10% (CLIMB-8%) | +20%/-10% | +16%/-10% |
接続 | ・ANT + ・ANT+ FE-C ・WiFi ・Bluetooth ・ダイレクトコネクト | ・ANT + ・ANT+ FE-C ・WiFi ・Bluetooth ・ダイレクトコネクト | ・ANT + ・ANT+ FE-C ・Bluetooth |
商品重量 | 29kg | 22kg | 18kg |
体重制限 | 113kg | 113kg | 113kg |
キャブレーション | 不要 | 不要 | 要 |
ドライブトレイン | ベルトドライブ | ベルトドライブ | ベルトドライブ |
負荷制御方式 | 電磁式 | 電磁式 | 電磁式 |
カセット | 11速(11-28) | 11速(11-28) | 含まれていない |
その他技術仕様 | ・20cmの前後方向への動きでテンポの変化に対応 ・前後方向の動きのロック機能 ・AXISフィート取り付けにより前後左右の動きが可能(別売) ・高い静粛性 | ・オドメーターが総走行距離を記録 ・AXISフィート取り付けにより前後左右の動きが可能(同梱) ・高い静粛性 | ー |
KICKR MOVE(キッカームーブ)
最大の特徴は前後20cmの動き
個人的に1番気になっているモデルがこのKICKR MOVEだ。1番の特徴といえば、スマートローラーが前後方向20cmの動くことにより、テンポの変化やよりリアルな走行感が味わえることだろう。今までのスマートローラー(ダイレクトドライブ型)の唯一苦手分野であった実走感がこのKICKR MOVEでは味わえそうだ。また、長時間のZWIFTをやったことがある方は共感してくれると思うが、ポシジョンを変えども常に同じ筋肉を使って自転車を漕いでいる感覚があり実走とは違う疲労感が出てくる。KICKR MOVEで車体が動くことにより他の筋肉も使うことができ疲労軽減にも繋がるのではないかと考えている。
他の機能はKICKRとほぼ同じ
機能面でいえば前後20cmに動く以外はKICKRとほぼ同じだ。主な機能としては、パワー精度±1%、キャブレーション不要、多彩な接続性などが挙げられる。重量は今回比較した3つ中では1番重く29kgある。ダイレクトドライブ型の本体はどれも重量があるが、中でもKICKR MOVEは重いといえる。
AXISフィートは別売
今回比較をする中で気づいた点は、KICKRでは同梱されているKICKR AXISが別売という点だ。KICKR AXISは、本体に取り付ける事で左右±5度動きを持たせる事ができるアイテムでよりリアルな走行感を味わう事がでいるアイテムだ。よって、左右の動きを付けたい場合はKICKR AXISを購入する必要がある。(税込¥10,228)
また、最大+20%から-10%までの勾配変化をソフトウェアと連携し、自動的にコントロールしてくれるKICKR CLIMBを使用したい場合、KICKR CLIMB(税込¥100,650)とは別にKICKR CLIMBベースアダプター(税込¥8,580)が必要になる点も注意が必要だ。
全ての機能を解放させたい場合、¥372,457(税込)必要となり同社のスマートバイクの価格に迫る勢いだ。
新しいもの好きにはもってこいのKICKR MOVE
KICKR MOVEは今年の9月に発売された最新モデルだ。やはり前後20cm動くスマートローラーは新しもの好きには使ってみたい。全ての機能を解放させるには高額になるが、自分の場合は、KICKR MOVEとKICKR AXISの組み合わせが現実的と考えているので引き続き最有力候補のスマートローラーだ。(予算が許せば勿論KICKR CLIMBも試してみたいが…。)
KICKR(キッカー)
迷ったらこれ!!
自分がKICKR(2018)を持っていなかったらこのKICKRを購入すると思う。バランスが良く万人受けするタイプだ。前後の動きが不要であればKICKR1択だ。機能も高スペックで、他メーカーを圧倒している。また、KICKR MOVEでは別売となっているKICKR AXISが同梱されているのも嬉しい。
KICKR CLIMBにも勿論対応しているので、後でKICKR CLIMBが欲しいと思ったタイミングで拡張することも可能だ。
KICKR MOVEとKICKRは11速になるが、カセット(スプロケット)が同梱されている。別に購入すると5,000円は必要になるため同梱されているのは地味に嬉しい。但し、現在12速化が進む中で、11速と12速のカセットが選べる方が消費者にとっては嬉しいが….。
KICKR CORE(キッカーコア)
価格重視のエントリーモデル
KICKR COREは上記の2つと比べると機能面が劣るエントリーモデルだ。但し2つの製品と比べると機能が劣るだけで、練習する中では十二分過ぎる機能を備えている。
大きな違いは、最大パワー出力が1800Wまでしか対応できない点と、パワー精度が±2%になること、WiFi接続がないこと、キャブレーションが必要になる点だ。また、左右の揺れを再現するKICKR AXISにも対応していない。(KICKR CLIMBには対応している。)
しかし、価格は¥125,400(税込)とKICKRと比べ価格差があり8万円近くも安くなっている。機能と価格のバランスの良い(むしろコスパが良い)モデルだ。
カセットは別売
敢えて書き足す点があるとすれば、KICKR MOVEとKICKRでは同梱されていたカセットは別売ということだ。
wahooの多彩なトレーナーアクセサリー達
wahooの魅力は、高性能のスマートトレーナーだけではない。多彩なアクセサリーもwahooの魅力といえる。今回は、wahooから発売されている室内サイクリングを豊かにしてくれるアクセサリーを全て紹介してきたいと思う。
トレーニングを豊かにしてくれるアクセサリー①
デバイス | |||
製品名 | KICKR CLIMB | KICKR HEADWIND | KICKR AXIS |
価格 | ¥100,650(税込) | ¥44,000(税込) | ¥10,228(税込) |
接続 | ・ANT + ・Bluetooth | ・ANT + ・Bluetooth | ー |
機能 | ・最大+20%から-10%までの勾配変化をソフトウェアと連携し、自動的にコントロール ・自動制御、手動コントロール可能 | ・手動モード:4段階の強弱から風速を設定 ・スピードモード:KICKRまたはスピードセンサーとペアリングにより、自転車のスピードに合わせて風速も自動で調整 ・心拍数モード:心拍数モニターとペアリングし、心拍数の上昇に合わせて風速も増加 | スマートトレーナーに最大5度の左右の傾きを再現することができる。 KICKR AXISは、KICKR CORE、KICKR SNAP、KICKR BIKEには対応していません。 |
KICKR CLIMB(キッカークライム)
wahooのスマートローラーが他社を圧倒している点としてアクセサリーの豊富さが挙げられるが、その代名詞となっているので“KICKR CLIMB”と私は思う。
KICKR CLIMBは、先ほどから何回も登場しているが、ZWIFTなどのソフトウェアと連携し、自動的に傾斜をコントロールしてくれるアクセサリーだ。最大+20%から-10%までの勾配の変化に対応する。これによりZWIFTのようなバーチャルサイクリングがより楽しくなり、ヒルクライムの練習も実際の車体の傾斜でできる為トレーニングの質も上がる。
KICKR HEADWIND
これも、“KICKR CLIMB”同様、wahooのイノベーション的製品だ。KICKR HEADWIND は端的に言えば扇風機だ。しかしこの扇風機、バーチャルサイクリング内のスピードやスピードセンサーの速度、心拍数に連動して自動で風量が変わるのだ。勿論任意の風量で固定することも可能だ。これによりより実走に近い環境体験!?ができる。
KICKR AXIS
もう説明不要だろう。スマートローラー本体に装着する事で左右の動きが生まれる。KICKRには同梱されており、KICKR COREには非対応のため、現行のラインナップだとKICKR MOVEに取り付けたい場合、若しくはKICKRのスペアパーツとしての販売だ。
トレーニングを豊かにしてくれるアクセサリー②
デバイス | |||
製品名 | KICKR CLIMBベースアダプター | KICKRインドアサイクリングデスク | KICKR ダイレクトコネクト |
価格 | ¥8,580(税込) | ¥47,080(税込) | ¥11,330(税込) |
接続 | ー | ー | ・ダイレクトコネクト |
機能 | ・KICKR MOVEでKICKR CLIMBを使用するためのアダプター。 ・KICKR CLIMBに装着することでKICKR MOVEに対応することができる。 | ・サイクルトレーナーと一緒に使うインドアサイクリングデスク ・高さを自由に調整可能 | ・安定した接続が可能 ・ワイヤレス接続が切れることがなくなり、安定したストリーミングでバーチャルライドやレースを楽しむことができる。 |
KICKR CLIMBベースアダプター
KICKR MOVEでKICKR CLIMBを使用するためのアダプターだ。
KICKRインドアサイクリングデスク
過去購入を検討したことがあるKICKRインドアサイクリングデスク。ただのデスクだが、高さが自由調整できる事と、前輪をデスク下に入れる事でよりトレーニングスペースを狭くできる点がこのデスクの特徴だ。また、デスク上にタブレットや補給食が置くことができる絶妙な大きさも私の心に刺さった。しかし、購入は止まっている。
KICKR ダイレクトコネクト
無線環境下にない人や、接続が不安定な人はルーターにダイレクトに繋げることで安定した通信環境を確保できることができるコネクターだ。(KICKR,KICKR MOVE標準装備)
お得にスマートローラーを購入するには?
盲点だった公式サイトからの注文
実際、同じ商品を購入するのであればより安い場所で購入したいと思うのは当然だ。その中でやはり私が良く利用する店は楽天などのオンラインショップになってしまう。しかし、今回私が購入を検討する中で候補に上がっているお店あがwahooの公式サイトだ。
販売価格が安い
他の大手オンラインショップだとwahooの商品は定価販売されている心が多いが、wahoo公式サイトは他のお店よりスマートローラーが安いのだ。KICKR MOVEを例に挙げると定価¥253,000(税込)だが公式サイトでは¥245,000(税込)で販売されている。定価より¥8,000安いのだ。注意点としては公式サイトでスマートローラーを購入する際は送料が¥4,000かかってしまうので実質¥4,000の値引きになってしまうことだ。実質的に現金値引される点は非常に嬉しい。
今ならZWIFT1年間無料クーポン付
何故か、公式サイトではセールをやっており、今スマートローラーを購入すると1年間のZwiftメンバーシップが含まれている。これは実質¥15,000お得と言える。正直¥4,000の値引きだけだと、弱かったが1年間のZwiftメンバーシップがついているのであれば公式サイトから購入しても良いかなと考えている。この1年間のZwiftメンバーシップは今回取り上げたどのスマートローラーでも適用されるためKICKR COREを購入する場合実質12%OFFになる計算だ。
各オンラインストアからの購入
私のメインのオンラインストアは楽天であるが、メインとしているオンラインストアの方がポイント還元率を含めるとお得な場合もある。各オンラインストアで独自のイベントが開催されていると思うのでそのタイミングで賢く購入するのも有りだと思う。但し、wahooのスマートローラーは人気なのか入荷待ちのお店も目立っていたので、お気に入りに保存しておきいつでも在庫情報をチェックできるようにしておいた方が良いかもしれない。