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On ランニングシューズ“2代目「Cloudstratus」”(クラウドストラトス)徹底レビュー

今年は、ランニングフォームを改善する年として割り切り、ゼロドロップが売りのアルトラやワラーチを履いてランニングしてきた。

しかし、この2代目「Cloudstratus」が発売され無性にこのシューズの存在が気になった。ただ「履いてみたい」と。

正直この「Cloudstratus」はアルトラやワラーチとは対極のシューズであると言っても過言ではない。従って、このシューズを今購入するかどうか迷ったが、欲望のままに購入してしまった。
(決して自分に信念が無い訳では無く、消費者が気になるようなシューズをリリースされるOnさんが凄いのだ。 苦笑)

私は、過去Onのシューズを4足ほど購入している。購入したどの靴もレベルが高くランニングシューズメーカーとしてOnは好きなメーカーである。デザインもかなりイケている。シューズの他にアパレルも展開されているが、これも機能的でデザイン性も高くタウンユースでもカッコ良く使用する事ができる。

前置きが長くなってしまったが、2021年8月に発売されたばかりの2代目「Cloudstratus」を購入したので、実際履いてみた感想を紹介する。

On最大級のクッションを備えたシューズ

「stratus」は英語で「雲層」を意味する。

「Cloudstratus」最大の特徴であるミッドソールをイメージして名付けられたものだと推測される。

公式HPでのキャッチフレーズは下記の通り。かなりのクッション性が期待できるシューズだ。

CloudTec®を2倍にすれば、走りも2倍に。5kmなどの短い距離からマラソンまで、ロードランニングで最大限のクッション性を発揮するパフォーマンスシューズです。

On公式HPより

どうでも良い事だが、このキャッチフレーズの「走りも2倍」は何が2倍になるか少し気になった。(距離・スピード・走行時間?)受け手に想像させる面白いキャッチフレーズだと思う。走りが2倍になると笑顔も2倍になるかもしれない。

「Cloudstratus」のスペック

メーカーOn(オン)
名称Cloudstratus(クラウドストラトス)※2代目
価格18,480円(税込)
重量305 g(公式HPより)
ドロップ8mm
ミッドソールCloudTec®︎2層構造
アッパーリサイクル素材を約75%使用したポリエステル(メッシュ)
カラー(メンズ)White | Black/ Lake | Flare

重量は見た目のボリューム感の通り公式HPの重量は305gと決して軽くは無い。私が購入したサイズは27.0cmで実測すると292gであった。しかし、このシューズ自体が軽量を売りにしているわけではないので仕方がない。軽量シューズが欲しいのであれば、このシューズは候補には入らないであろう。

後述するが、重量を犠牲にした分、今まで経験した事ないクッション性を手に入れる事ができる。

「Cloudstratus」の外観

ミッドソール部分

まず、その特徴的なミッドソールから見ていこう。

ミッドソールは前述の通りCloudTec®︎2層構造である。

見た目に反してソールは硬めである。裏側から手でソールを押し込むとハニカム構造のソールは凹むが決して柔らかい印象はなかった。また、靴を履いて、立っただけではそのクッション性を感じるのは難しかった。

アウトソール部分

滑り止め用のラバーは、フォアフット部とヒール部にデザインされており、土踏まずの部分以外は殆どラバーが施されている。

アッパー部分

アッパーの構造は丁寧に作られおり驚いた。(私は初代「Cloudstratus」を使用していなかったが)初代同様アッパーの構造は2層構造となっており、アッパー部(外側)は耐久性がありそうなポリエステル素材でメッシュ構造、インナー部(内側)は通気性の良い生地が使用されており、インナーソックスの要領で足入れしやすく快適にランニングできるものとなっている。

分かりにくいかもしれないが、裏地は黒の肌あたりが良い素材になっている。

このシューズを仮にトライアスロンで使用するした場合でも、インナーがシームレス構造になっている為、裸足での使用も問題なさそうだ。

シューレース

シューレースの構造も「Cloudstratus」の1つの特徴と言える。On公式サイトでは「星形シューレースシステム」と謳われてる。実際、普段のシューレースよりも足をしっかりホールドしてくれる。また、紐の調節がしやすい。

サイズ感

「Cloudstratus」のサイズ展開は下記の通り。

  • メンズ    25.0〜31.0cm
  • ウィメンズ  22.0〜26.5cm     共に2色展開

気になるサイズ感であるが、私は普段27.5cmを購入しているが、Onの場合はいつも27.0cmを購入している。(但し初代CloudFlahは26.5cm)今回も試し履きした結果27.0cmを購入した。

試し履きして購入できれば1番いいが、Onユーザーであれば普段と同じサイズを購入すれば問題ないと思う。Onのシューズは全般的に前足部がやや広めに作れている印象があるので普段asicsやNBなどを履いている方はハーフサイズ小さいものの購入も検討する余地がありそうだ。

「Cloudstratus」のレビュー

今まで味わったことのない走り心地

まず、感じたのはその不思議なクッション性だ。立っただけでは分からなかったクッション性が走る事で一気に顔を出した。

また、このシューズはクッションによるものだと思うが、ペースによって履き心地が異なる気がした。ペース毎に自分が感じた事を書いていきたい。

6:00〜/kmペース

自分の中では所謂ジョグペースである。しっかり地面を捉えると持ち前のクッションで優しく包み込んでくれ、Helion™️ (ヘリオン)スーパーフォームにより反発もして推進力を後押ししてくれる。

これは他メーカーが使用しているカーボンプレートにはない反発力があると感じた。一言で言うなら「どんなペースでも優しく後押ししてくれる」が相応しいのではないだろうか。自分の中のイメージでは、カーボンプレートは頑張る人(速く走る人)には恩恵を与えるが一定以下のペースで走る人は力を貸してくれない。Helion™️ (ヘリオン)スは誰にでも一定の恩恵を与えてくれる。

5:00/kmペース

自分の中では心地よいペースである。靴の恩恵であろう意識しなくても自然に4:45/km程度にペースが上がっていた。このペースになるとしっかり2層構造のCloudTec®︎が地面を捉え衝撃を吸収してくれている事を感じる事ができた。また、スーパーフォームを通じて1つ1つのCloudTec®︎を感じる事が出来た。今まで4種類のOnの靴を履いてきたが、初めての経験であった。

反発も6:00/kmと比べると上がり推進力もスピードに比例して上がっている感じがした。

しっかりクッション性能、反発力(推進力)何も高いレベルで恩恵を受けれるのがこのペースではないかと思う。軽快に正に雲の上をフワフワ走っている感じである。(若干誇張しているかもしれない。)

〜4:00/kmペース

自分の中ではレースペース。

このペースになるとシューズの重みを感じるようになり、軽量シューズになはいもっさり感が拭えなかった。自分は体重が重いせいもあるが、CloudTec®︎が私の体重に耐えきれずクッションが潰れっきて押し返してくれない感じに思えた。

このペースになると、私が2019年に愛用していたNike ヴェイパーフライNEXT %の方が私の重量級の体重でもしっかり受け止めてくれ、その力を推進力へ変えてくれる。

といってもそもそもシューズのコンセプトが違う為比べるのが無粋であろう。

ターゲットペースは5:00〜6:00/kmか!?

これはあくまで自分の所感であるが、このCloudstratusは5:00〜6:00/kmくらいで走るのに適した靴ではないかと思う。このペースが靴のクッション性能及び反発力を最大限に発揮できるのではないかと思う。

このシューズを履いて欲しい人

長距離走用やジョギング用シューズを探しているランナー

ペース毎の履き心地から感じたのは、普段ランニングを趣味とされている方は長距離用やジョギング用に使用するのをおすすめする。

マラニックにも良いかも

マラニックとは、マラソンとピクニックを合わせた造語だ。 タイムや順位を競うのではなく、それぞれのペースで自然の景色や観光名所、史跡仏閣などを巡り楽しみながら歩いたり、走ったりするスポーツだ。ペースは自分のペースだが、比較的長い距離を走る必要があるので、シューズには快適性やクッション性が求められるので「Cloudstratus」は良い選択肢かもしれない。

ランニング初心者

ランニング初心者にもお勧めできるシューズだ。まず初心者の方は、ランニングを継続する為にいかに楽に走る事を考えた方がいいからだ。そう言った意味では最適な1足であると言える。

また、故障するリスクが低いシューズを選ぶのも忘れてはならない。走り慣れていないと膝や足を故障するリスクがあるのでクッション性の高いシューズを選ぶのは1つの選択肢である。

未知なるクッション性能を試して見たいランナー

Cloudstratusは決してクッション性能だけではないが、今までとは違ったクッション性能を体験できる事は間違えない。走っていてなんともいえないオモシロさがある。私みたいに「ビビッ」ときた方にも素直におすすめしたいシューズだ。


「走りは2倍」になったか?

キャッチフレーズの「走りも2倍」の2倍の正体だが、自分が距離が2倍になった。ペースを考えなければ普段の2倍は距離を延ばせるであろう。そう言った意味でもランニング初心者にも是非このシューズを履いてもらいたい。

タイムを狙うなら他のシューズを購入すべし

実重量ほどの重さを感じる事はなかったが、タイムを狙うなら素直に他のシューズを購入した方が良い。明らかにタイムを狙うシューズで無く、メーカーもそのセグメントでの使用を想定していないであろう。(実際メーカー公式さいとのシューズチャートでもレース・大会での使用の問いでは「いいえ」となっている。だからと言ってレースで使えないという意味では無い。諄いようだが、本当にタイムを狙う場合はということだ。

Onのシューズでタイムを狙うなコレ!

実際、今年トライアスロンレースにエントリーしていたら自分の中でレース用のシューズの候補で挙がっていたでろう「Cloudboom Echo」をお勧めする。毎度ながらデザインも秀逸。オリンピックでもスイスの選手がこのシューズを履いて走っていた。2021年6月に発売された新作シューズだ。

生憎、今の自分の状態だと履きこなす自信がないので、購入を控えているが履いてみたいシューズの1つである。

「On」これからのシューズにも期待

Onは最近かなり多くの種類のシューズを開発してリリースしている。今後も目が離せないメーカーである。自分も今後気になるシューズが出たら積極的に取り入れて行きたいと思う。

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