5年ぶりに「くだまつ笠戸島アイランドトレイル」に参加した。
笠戸島のトレイルコースは走れる所が多く、山を走りながら海も見えるため、とても楽しいコースだ。私も、そのコースが好きでプライベートの練習でも訪れた事もある。
今回の目標は、「レースを楽しみながら、完走する」ことだ。
実は、レース1週間前のランニング時、足の違和感があり300mで走るのを辞めていた。以降、怖くて走っていなかった。ぶっつけ本番行ける所まで行こうというのが本音だった。
また、今回は会社の同僚との参加であったので楽しみだった。この身体の状態であれば1人エントリーであればDNSだったかもしれない。仲間がいたのは有り難かった。
5年ぶりに同大会に参加してみて、昔と変わっていた部分もあったので、来年以降大会に参加する人の為に備忘録も含めて大会レポートをしたいと思う。
スタートまで
会場まではバスで移動
自家用車でも臨時駐車場に止めバスで会場へ
私たちは、隣県の広島からの参加なので自家用車で笠戸島へ向かった。自家用車は、笠戸島へ入島する橋の手前に用意された臨時駐車場へ止め、運営側手配の無料バスで会場へ向かう。私達はスタートの2時間前に駐車場に着いたが第一駐車場は20%位であった。
バスは、マイクロバスから小型バス数台でラウンドしているようで全然バスを待つことはなかった。
遠方参加者のための無料シャトルバスも有り
遠方からの参加者の為に、下松駅からの無料のシャトルバスが出ている。今回のスタート前の無料シャトルバスは①7:15 ②7:40の2便用意されていた。
因みに、無料シャトルバスが出ている下松駅は、新幹線が停車する徳山駅から約8分で到着する。
ゼッケン引き換え前に持ち物検査あり
ゼッケン引き換え前に、大会で定められている必携装備品の検査があった。必携品は12品目(ゼッケンを除く)あり2品目の確認を経てゼッケンを貰う事ができる。今回は、エマージェンシーシートとホイッスルの2品目であった。
- ザック・バックパック
- エマージェンシーシート(130cm以上×200cm以上)
- ホイッスル(ザックに備え付けのもの可)
- 水分(500ml以上)
- フード付きレインジャケット
- コースマップ(紙、データどちらでも可能)
- ファーストエイドセット(内容は各自の判断)
- 携帯コップ(100cc以上)
- 本人の保険証(コピー不可)
- エントリーの際に番号を届けた携帯電話
- マスク
持ち物検査をパスしても…
(抑止力としてアナウンスされておられるのだと思うが、)持ち物検査をパスしても、レース中必携品を持参していない事が判明するとレース失格になるので注意して欲しい。
更衣室は仮設テント内で行う
更衣室は男女共に仮設テント内で行う。仮設テント内はシート等轢かれてない地べたであった。私は全く気にならなかったが、気になる人はシート等を持っていけば万全だろう。
更衣室横にはトイレも完備
トイレも更衣室横に設置されていた。男性専用4個、男女兼用3個、女子専用3個の合計10個であった。
私はレース開始45分前にトイレを済ませたが、その時5分程度の待った。レース開始20分前にトイレに行った仲間の時は、かなりの行列ができていたようなので、混む前に早めにトイレは済ませておいた方がいいであろう。(結局、300m上にある宿舎でトイレを済ませたようだ。)
スタート地点には、荷物預かり所もあり
レースで使用しない荷物は、荷物預かり所で預かってもらえる。荷物と一緒にレースNo./名前/携帯電話番号を記入した紙を大きな袋に入れられるので間違って持って行かれる心配もない。また、1人でレース参加される人も荷物の心配をせずに安心してレースに参加できる。
レーススタート30分前からブリーフィング開始
スタート30分前になると、ブリーフィングが開始された。大会プロデューサーのプロトレイルランナー奥宮俊祐さんから大会の注意事項等のアナウンスがあった。
「山に落ちているゴミを1人2つを拾うこと。」
「ハイカーさんの横を通り過ぎる時は、歩くこと。また声掛けは事前に行うこと。」
「挨拶をしよう。」
とも言われていた。
トレイルランニングを山の利用者達に理解して貰う為には、どの行動もトレイルランナーにしっかり定着させたいと共感した。
豪華ゲストも参加
今回は、2名のゲストランナーと、1名の招待選手の方が来られていた。
右から、ゲストランナーの常田めぐみ選手、山本健一選手、招待選手の長野安那選手。
ダンススクールのダンスパフォーマンスも有
最初、大会ボランティアの人だと思っていた人が急に踊り始めた。スタート前にダンスパフォーマンスもあった。
いよいよスタート
スタートは、ロングが9:00から、ショートが9:45であった。私は今回ロングのエントリーの為9:00にスタートをした。
10秒前からカウントダウンがあり、一斉にスタート。久々の大会参加にワクワクした。
スタート前に声を掛けられ、振り返ると、週末のロードバイク朝練に参加させて頂いていた時にお世話になった、Kさんだった。スタート前にお話し出来て嬉しかった。最近はトレイルランニングを中心に活動されているみたいでびっくりした。
レース途中にFBで大会参加を知ったトライアスロンチームメイトのTさんには、最後まで会えずじまいだった。残念。
最初の2km位は舗装路
スタートしてすぐは舗装路が続いく。また、歩道を走る為追い抜く事が中々できない。入賞を狙っている人はスタート前から前方に位置どり一気に抜け出した方がいいだろう。
また、スタート1km後の階段ゾーンになると全く追い抜く事ができないので、スタートを出遅れた人も最初の1kmで追い抜きを完了した方が良さそうだ。
階段を降りると海辺りを走る。快晴だったので気持ちよかった。
山道突入
海エリアを抜け舗装路を登っていくと、遂に山道に突入する。
ここから本当の意味でのトレイルランニングがスタート。
始めから結構な傾斜を登る。私たちはのんびり楽しむため勿論歩きだ(笑)
絶景Viewスポット
笠戸島アイランドトレイルの良いところは、山を走りながら海が見れる事だ。おすすめViewスポットには看板が建てられおり分かりやすくなっている。
白浜展望台
まず、初めのViewスポットは白浜展望台だ。第1エイド手前にあるためスタートして4km位のところだろうか。Viewポイントの中でも1、2を争うスポットだ。
私の下手くそな写真では伝わりにくいのが残念だが、実物は本当に綺麗だ。
尻高山から見る風景
第1エイドと第2エイドの間のコース、スカイ5号の道中には、尻高山(249.0)から見る風景がViewポイントとなっていた。
山と海のコラボが実現するのが笠戸島の魅力の1つ。
奥宮俊祐プロデューサーおすすめイチオシ!
(多分)第2エイドと第3エイドの間には、プロデューサーの奥宮俊祐さんおすすめのViewスポットがある。ここも海を見渡す事ができ絶景だった。
後続の人も居られたので手短に写真をパチリ。
幸せを呼ぶ鐘
ゴール直前の舗装路上に、幸せを呼ぶ鐘がありそこもViewスポットとなっていた。鐘を鳴らして幸せを呼ぶことにした。ここで、写真を撮る時にスマホを取り出そうとしたが、中々見つからず、落としたのでないかとヒヤッとした。本当にスマホを落としていたら、不幸を呼ぶ鐘になっていた。
恐竜
恐竜トンネル①
ゴールの直前にはトリケラトプスと思われる恐竜のトンネルを通過する。進行方向は逆であるが振り向き側にパチリ。(進行方向は尻尾から入って頭から出る向きだ。)
恐竜トンネル②
トリケラトプストンネルを過ぎると今度はティラノサウルスのトンネル。笠戸島をイメージするとこの恐竜を思い出す位インパクト強め!
なぜ恐竜がモチーフにされるのかは不明。昔、化石などが発見されたのか?
他にも見どころが多い笠戸島のコース
Viewスポットではないところも見どころが多く走るのが楽しくなるのが笠戸島のトレイルコースの特徴だ。走ること(おしゃべりすること)に夢中になりスマホを取り出す機会も減って撮り忘れている絶景ポイントもいくつかある。
めちゃくちゃ綺麗な海岸沿い
瀬戸内海とは思えないほど綺麗な海。天気が良かったので本当に綺麗だった。
後は、実際に行ってみて自分でこの絶景を味わってほしい。
エイドは全部で4ヶ所
ロングコースのエイドは全部で4ヶ所だった。エイドでの補給は、レースの楽しみの1つだ。全てのエイドを紹介したいと思う。
(第1エイド)白浜エイド(往路)
スタートして6km先にあるのが白浜エイドだ。
絶品「笠戸島ひらめのラーメン」
白浜エイドの目玉は何と言っても「笠戸島ひらめのラーメン」だろう。まだ6kmしか走っていないにも関わらず食べた瞬間めちゃくちゃ美味しかった。ひらめの出汁が効いたと思われるスープが絶品だ。麺も下松市産の青パパイヤを練り込んだ「青パパイヤ麺」が使われていた。
月でひろった卵
個人的にもう1つの目玉と思うのは、山口銘菓の「月でひろった卵」だ。山口県出身の私にとっては馴染みのあるお菓子だ。そして本当に美味しい。蒸しあげたカステラ生地に、特製クリームを包み込んである。そのクリームの中には若干歯応えのある四角いクリーム?も混ぜられている。
全エイド共通の補給食
上記2つの他に全エイド共通の補給食もあった。
バナナ、チーズのり巻き、チョコレートだ。どれも1口で食べれるサイズで補給しやすいラインナップであった。
ドリンク各種
全エイド共通のドリンクは、複数種類用意されていた。
ラインナップは、水、お茶、ポカリスエット、コカコーラ、マッチ(炭酸飲料)。
(第2エイド)深浦エイド
スタートして15km地点にあるのが、第2エイドの深浦エイドだ。
しじみスープ
第2エイドはしじみスープが用意されいた。疲れた身体に塩分が染み渡る。
かさどさん
「かさどさん」と呼ばれるお饅頭もあった。かさどさんは、笠戸島からの夕日をイメージして作られたお饅頭だ。黒餡と白餡両方頂いた。因みに、透明のフィルムに包まれいるのが黒餡で、白い紙に包まれているのが白餡だ。
(第3エイド)白浜エイド(復路)
スタートして19km地点にあるのが第1エイドでも立ち寄った白浜エイドだ。第1エイドでヒラメラーメンを食べた私たちは次はどんなものがるか楽しみにしながら走っていた。
もはやグルメランの域だ(笑)
これまた絶品「牛骨スープラーメン」
第3エイドで用意されていたのは「牛骨スープ」のラーメンだった。麺は第1エイドと同じ青パパイヤ麺が使用されていた。下松は牛骨ラーメンのお店が多くご当地ラーメンとなっている。
牛骨スープも絶品だった。麺とスープしか入っていないのにこの美味さは何なんだろうか。
(第4エイド)本浦エイド
スタートして25.5km地点の本浦エイドが最後のエイドとなる。ゴールまで後4.5km。短いようで長い。
豚汁風スープ
最後は、豚汁風スープが用意されていた。細かく切られた具材が胃に優しかった。
ラスボス「スカイ1号」
最後のエイドである本浦エイドを通過すると、コース最難所のラスボス「スカイ1号」に入る。今までの疲労の蓄積とコース最強の傾斜のコラボに筋肉が悲鳴をあげた。
このラスボス「スカイ1号」について紹介していこう。
これが、最難所と言われる急斜面
ラスボスに入る前も基本登りで下りは一才無い。
スカイ1号の入り口でも結構な傾斜だ。これがラスボスか同僚がスタッフの人に聞くと、「ラスボスはこの先です。頑張ってください。」と清々しいアンサーを返してくれた。
最難所出現
これが本当のラスボスだ。私は何度かこのラスボスとは戦っているので「こんな感じだったな」と思い返しながら登っていた。
手摺から離れてもう1カット。パチリ。
急斜面ではあるが、手摺用のロープが用意されている為安心して登ることができる。
最難所を終えても、後数回は登り、下りをくり返すので気を抜くのは少し早い。
山を抜けると基本下り
スカイ1号を抜けるとゴールまでは基本下り基調だ。但し階段が多いので足への負担は多いかもしれない。しかし、ゴール直前が下りなので、体力が残っていない場合でも歩いてゴールする事はできる。
最難所を超えゴール
無事全員ゴール
今回一緒に参加した3名全員無事ゴールする事ができた。皆んなで楽しみながら走ったが、スカイ1号に入っていこう口数も減っていた(笑)
私も最後のエイドを超えたあたりから、懸念していた足の違和感(ついでに腰も)が出始めてこれ以上ダメージにならないようソフトな走りを心がけた。
ケツのケツと思っていたが…
道中会社の同僚達と自分達の順位は全体のどのあたりかという話題になった時、私は「ケツのケツくらいじゃないか」と思っていたが、結果は全体の2/3の位置であった。とは言っても順位は関係なく今回の目標である「レースを楽しみながら、完走する」は達成することができた。
ガーミンの計測結果
ガーミンの計測結果は、距離30.37km、獲得標高1,812mであった。
移動時間が約5時間の為、エイドで1時間程度過ごしていたのだろう。
ゴール後は温泉へ
ゴール後は、皆で「国民宿舎 大城」で温泉に入った。レース後の汗、疲れを温泉で癒す事ができるのはありがたい。このまま車で帰ることを想像するとゾッとする。
私たちは温泉から出ると外のロビーは温泉待ちする人達がいた。(浴室が混雑しているため、名前を呼ばれてから入るスタイルになっていた。)
バスの最終は17:00
行きもバスで来た以上帰りも当然バスだ。バスの最終は17:00だったのでゴールしたタイミングによっては、ゆっくり温泉に入る時間はないかもしれない。(プライベートでの入島は勿論車で入る事ができるので、プライベート時は安心して欲しい。)
今回の参加賞はタオル
前回同大会に参加した時はTシャツであったが、今回はタオルであった。タオルはバイクのローラー練習の時に重宝するので個人的にはアリであった。
また、ゴール後に温泉に入る人の配慮もありタオルになったのかもしれないと温泉に入りながら思った。
今回使用したギア
パーゴワークス RUSH5R
ザックは、パーゴワークスのRUSH5Rを使用した。
RUSHシリーズは、通勤ランでRUSH20を使用しており信頼度の高いアイテムだ。
実は、このRUSH5今回初めて使った。(レースでの使用が初めてではなく、このRUSH5Rの使用が初めて)ぶっつけ本番で使ってみた。
詳しくは、また別の機会に記事にしたいと思うが、めちゃくちゃ良く、走っていてストレスを感じる事はなかった。
服装
服装は最後まで悩んだ。レースの日の天候は晴れ。予想最高気温は14度であった。どちらかというと寒がりであるが流石に14℃だと半袖でも良いかもしれないと。悩んだ末に今回は半袖でレースに臨むことにした。
アウター
アウターは、ティートンブロスのオクタジャケットをチョイス。薄手ながらもしっかりと寒さをブロックしてくれる。気温が上がるまではこのアウターを着ていた。
半袖シャツ
悩んだ末半袖Tシャツにした。
インナー
トレイルランニングをする時はインナーにも気を使って欲しい。寒暖差が激しく汗冷えする恐れがあるため、特にインナーは少々高くても高機能のものを使って欲しい。
私は、今回ファイントラックの上下を使用した。インナーパンツもファイントラック製だ。生地も柔らかく快適だ。
靴下
靴下は安定のインナーファクト。5本指タイプを使用。
靴
靴はアルトラのローンピーク6。今大会アルトラの靴を履いている方が多かった印象だ。私も好きな1足。
ゼッケンベルト
会社の同僚も良いと言っていたが、意外と便利なのがゼッケンベルトだ。ザックやパンツにゼッケンを固定している人もいるが、上半身し固定する場合、アウターを脱いだりする時にゼッケンを付け直す必要がないので便利だ。
私の持っているタイプは予めゼッケンに穴を開けてボタンで挟み込むタイプだが、上記TNIのゼッケンベルトはクリップ式なので使いやすそうだ。価格も1,000円程度なので持っておいて損はないだろう。
半袖で正解
第1エイドを過ぎて以降アウターを脱いで半袖で走った。途中日陰に入り若干寒さを感じる場面もあったが問題なかった。欲を言えばアームカバーを持参していれば良かった。
最後に
笠戸島はやっぱり最高だった
今回レースに参加させてもらい改めて笠戸島は良いと思った。プライベートでもまた行きたいと思う。トレイルコースも今回全然紹介しきれていないが、(急勾配もあるが、)山道を走れる場所も多いため初心者でも楽しめるコースだと思う。不安であれば17kmのショートコースもある。
また、島民の皆様の声援も走っていて嬉しかった。島民の理解を得られないと中々大会をする事は出来ないだろう。本当に感謝だ。
家族でも楽しめそう
島内には、国民宿舎大城のような宿泊施設や、キャンプ場などもあるので家族と来ても楽しめそうだ。大きな公園もあるので子供達も喜びそうだ。
トレイルランニングした後、家族や仲間でバーベキュー&ビールのコースは最高だろう。
来年もレースが開催されたら参加したいと思う。