新年を迎え今年からトライアスロンにチャレンジされる方もいるのではないだろうか?
2023年にロードバイクの購入を検討されている方に向けておすすめのロードバイクを紹介したいと思う。
前回2022年モデルの時は自分が乗りたいモデルを中心に紹介していたが、今回は購入者のタイプ別に分けておすすめのロードバイクを紹介したいと思う。
将来ロングディスタンスに挑戦したい人
CEEPO Mamba-R
将来的にロングディスタンスに挑戦したい人には、CEEPOのMamba-Rをお勧めする。理由としては、このMamba-Rの特徴としてTTバイクのフレームに流用できるという点だ。(というよりMamba-RでTTバイクのラインナップもある。)
初心者の人にはまずロードバイクの購入を勧めているが、将来的にロングディスタンスに挑戦したいと思っっている人はTTバイクが必ず欲しくなると思う。そこで、このMamba-Rのロードバイク仕様を購入し、将来的にTTバイク仕様に変更する事を提案したい。そうすれば、新たにTTバイクを購入する費用が抑えられTTバイクを手に入れることができる。
また、昨年マイナーチェンジしたことによりケーブル類がフレーム内に収まり見た目もスッキリし、エアロ効果が高まった。
メーカー | CEEPO(シーポ) |
名称 | Mamba-R |
価格 | 53,9000円(税込) |
重量 | – |
フレーム素材 | カーボン(40T ハイモジュールカーボン) |
コンポ | Shimano 105 Di2(R7100系) |
ホイール | Shimano RS-171 |
カラー | Stealth Black|Hitashi Blue |
販売状況 | 販売中 |
メーカーHP | CEEPO公式サイト |
新型105搭載
私が推奨するモデルはコンポコンポ105、ホイールはSHIMANO RS-171のもで、完成車のラインナップの中では1番安価のモデルだ。このモデルには新型105が搭載されており、今までの105モデルと違い変速が機械式では無く、上位グレード同様ボタン1つで変速を行えるものになっている。
その代わりにミドルグレードに当たる105の価格が大幅に上がり完成車の販売価格が上がったのが痛い。しかし、上位グレードと同じ12速にも対応し費用対効果を考えると、予算が許せば新105を購入するが賢い選択と言える。
将来的にTTバイクに変更する事が可能
冒頭にも書いたがこのフレームの良いところは、将来的にTTバイクに変更する事ができるという点だ。トライアスロンのデビュー戦はオリンピックディスタンスという人も競技を続けるうちにロングの大会にも出場したいと思うかもしれない。若しくは、最終的な目標がロング出場という人もMamba-Rの選択肢は有りだ。
ホイールはコースや脚質に合わせて別途購入を推奨
私が薦める完成車のホイールは、SHIMANO RS-171でお世辞にも良いホイールとは言えない。CEEPOの完成車に付属する上位ホイールはMAVIC製のものを選べるが、最低でも16万円、最上位グレードであれば25万円値上がりしてしまう。
ホイール単体の価格を考えると少しお買い得になっているが、それよりも練習をしっかりして自分に合ったホイールを選ぶ方が満足度が高いと思う。練習をしていくうちに欲しいホイールがきっと見つかるだろう。
レース出場できる最低スペックのもを探している人
ロードバイクの価格はこの数年で1.5倍程度値上がりしている。昔は30万円の予算があれば数あるラインナップの中からそこそこの完成車を買うことが出来たが、今では買えるモデルを探すのが大変という印象を受ける。
ロードバイクの高額化に伴いトライアスロンを始めたいけれどロードバイクが高すぎて買うことが出来ないという人もいるだろう。レースにはある程度本気で取り組みたいけれど予算を抑えたいという人にお勧めしたいモデルを紹介したい。
SPECIALIZED ALLEZ SPRINT COMP
メーカー | SPECIALIZED(スペシャライズド) |
名称 | ALLEZ SPRINT COMP |
価格 | 35,2000円(税込) |
重量 | – |
フレーム素材 | E5 Premium Aluminum |
コンポ | Shimano 105 (R7000系) |
ホイール | DT Swiss R470 |
カラー | Tarmac Black/Brushed Foil|GLOSS OASIS / COOL GREY |
販売状況 | 販売中 |
メーカーHP | スペシャライズド公式サイト |
アルミフレームという選択肢
ALLEZ SPRINTのフレームはカーボンではなくアルミを使用している。一般的にアルミフレームはカーボンフレームより安価だ。ここでアルミフレームを薦めるのはただ安いというだけでは無い。同じ価格帯の完成車を購入する場合(勿論フレームによって違うが)推進力はアルミフレームの方が高い。(と思う。)ただし、長時間のると身体への負担が大きくなるためロングディスタンス(バイク180km)には向かないが、オリンピックディスタンス(バイク40km)であればアルミフレームという選択肢はありだ。
試乗したからこそ薦める事が出来る
私は、このALLEZ SPRINTに試乗したことがあるが、上記の通りミドルクラスのカーボンフレームより速いと感じた。ペダル掛けた力がダイレクトに推進力になっているイメージだ。実際、当時所有してしたカーボンフレームのEMONDAより速いと感じた。アルミフレームの完成車を検討するならまず初めに勧めたいモデルだ。
アルミフレームだけど価格は30万超え
ネックと言えば、アルミフレームでも価格が30万を超える事だ。ロードバイクの中では安い方ではあるが、一般的には自転車に30万円以上掛けるのは抵抗があると思う。このモデルは、価格を抑えつつレースで上位を狙いたい人向けに提案したもので、本当の意味でレース出場できる最低スペックのもを探している人には次に紹介するモデルだ。
TREK DOMANE AL4Disc
1流メーカーでありながら10万円台で手に入れる事ができる
レース出場できる最低スペックのもを探している人にはDOMANE AL4をお薦めしたいと思う。変速は2✖️10速と先ほど紹介したMamba-rやALLEZ SPRINTより1速劣るものの、価格は10万円台(2022年モデル)で購入する事ができる。
また、10万円台ながらも上位モデル同様油圧ディスクブレーキ仕様で軽い力ですぐ止まれる。下りでも安心できるのも評価できる。しかし、DOMANE ALの位置付けはレースというよりは、楽しく乗る事をコンセプトに置いているので、しっかりトレーニングを積んで速く走りたい人には物足りないかもしれない。
とは言っても1流メーカーが作っている為、楽しくレースに参加したい人には十分なスペックだと考える。
メーカー | TREK(トレック) |
名称 | DOMANE AL4Disc |
価格 | 199,100円(税込)2022年モデル 252,890円(税込)2023年モデル |
重量 | 56サイズ 10.45 kg |
フレーム素材 | 100 Series Alpha Aluminum |
コンポ | Shimano Tiagra (R4725) |
ホイール | bontrager R1 Hard-Case Lite |
カラー | Gloss Trek Black/Matte Trek Black| Gloss Radioactive Red/Matte Black| Era White/Carbon Smoke|Trek Black| Blue Sage |
販売状況 | 販売中 |
メーカーHP | TREK公式サイト |
実は、DOMANE ALシリーズで最軽量モデルはAL3
DOMANE AL4の価格でも予算オーバーという人はAL3という選択肢もある。
大きな違いはブレーキの構造でAL4は油圧式、AL3は機械式という事と、コンポが異なり変速がAL4が2✖️10速、AL3が2✖️9速という事だ。価格はAL4よりも安く¥157,300(2023年モデル ¥197,830)だ。そして、DOMANE AL3は機械式ブレーキを採用しているので実はDOMAE AL4より軽量になっている。
とにかく速いロードバイクを探している人
GIANT PROPEL ADVANCED SL 0
メーカー | GIANT(ジャイアント) |
名称 | GIANT PROPEL ADVANCED SL 0 |
価格 | 1,595,000円(税込) |
重量 | 6.8 kg (M size) |
フレーム素材 | Advanced SL-Grade Composite VECTOR ISP OLD142mm |
コンポ | SHIMANO DURA ACE Di2 (R9200) |
ホイール | CADEX 50 ULTRA DISC TUBELESS |
カラー | スターダスト |
販売状況 | 販売中 |
メーカーHP | GIANT公式サイト |
究極のオールラウンドエアロロード
兎に角速いロードバイクを探している人にはPROPEL ADVANCED SL 0をお薦めしたい。昨年の9月に発売され瞬く間に完売したロードバイクだ。このバイクは個人的にも欲しいロードバイクの1つだ。(予算が許せばであるが。)
なぜ数ある最速と謳われるエアロロードバイクの中で、このPROPEL ADVANCED SL 0を選んだかというとちゃんと理由がある。
ポジションの自由度が高い
他のメーカーのエアロロードと言われるモデルは、ステムとハンドルが一体型でエアロを追求したモデルが多い。しかし、このPROPELは、ステムとハンドルがセパレートされており他のエアロロードバイクよりもポジションの自由度が高い。
今回紹介するのは初心者ということでまだ自分のポジションが定まっていない。後々ポジションを変更したいと思ったときにステムとハンドルが一体になっていると、中々自分の求めるポジションに変更出来ない可能性があるからだ。
完成車の付属品も完璧
パーツ構成も交換が不要な位完璧だ。ホイールは、CADEX 50 ULTRA DISC TUBELESSで死角がない。私が考えるオールランドで使用する事ができるホイールハイトは、40〜50mm。このホイールは50mmハイトなので多少の登りでもこれ1つで対応する事が可能だ。
(結果論であるが)他のハイエンドモデルより安い
安いと言っても、高いのは分かっているが他メーカーのハイエンドモデルは200万円に届いているものも見受けられる。その中ではこのGIANT PROPEL ADVANCED SL 0はまだ安いといえる。これは結果論であって決して他のハイエンドモデルより安いから薦めている訳ではない。本当にハイエンドモデルを購入するならこのGIANT PROPEL ADVANCED SL 0が欲しいしお薦めする。
TTバイクしか選択肢が無いという人
トライアスロン=TTバイクで、ロードバイクは論外という人もいるだろう。
そんな人には下記のTTバイクをお薦めしたい。
CEEPO VIPER-R
メーカー | CEEPO(シーポ) |
名称 | Viper-R |
価格 | 1,100,000円(税込) ※アルテグラ、ホイールRS-171 |
重量 | Mサイズ 8.2 kg(デュラエースモデル) |
フレーム素材 | 100 Series Alpha Aluminum |
コンポ | Shimano アルテグラdi2 (R8100) |
ホイール | Shimano RS-171 |
カラー | Gloss Trek Black/Matte Trek Black| Gloss Radioactive Red/Matte Black| Era White/Carbon Smoke|Trek Black| Blue Sage |
販売状況 | 販売中 |
メーカーHP | CEEPO公式サイト |
このVIPER-Rは、CEEPOの中ではロングディスタンス寄りの万能TTバイクだ。
発売直後のNEWモデル
このバイクは2022年10月発売されたNewモデルとなる。モデル前のViperはリムブレーキモデルしかながったが、今回のモデルでDISCブレーキに対応となった。Viperについては、リムブレーキ時代でもその乗り味が好きで好感があったバイクだが、私がShivを購入した時はリムブレーキしか無く購入を見送った。
今回DISCブレーキに対応したことで今後長く使う事ができるのではないかと思う。
試乗して好感触
ViperのDISCブレーキモデルも試乗した事がある。その試乗した時の感触はとても良かった。フレームカラーも1色の展開ではあるが、渋くてカッコいい。
CEEPOは社長自らが全国を飛び回り試乗会を行われているので、試乗したい人はCEEPOのHPやSNSで試乗会情報をゲットして欲しい。
ホイールはコースや脚質に合わせて別途購入を推奨
前述のCEEPO Mamba-R同様ホイールは自分が欲しいホイールが見つかってから別途購入することをお薦めする。このようにホイールグレードを選べるのも初心者に優しい。
コンポについては、アルテグラモデルで十分では無いかと考える。予算に余裕があればデュラエースにアップチャージして欲しい。