骨伝導イヤホン「OpenRun Pro」(Shokz)を購入したので紹介したい。骨伝導イヤホンは、タイトルの通り仕事でも運動でも使える優れものだ。私は以前より骨伝導イヤホン(Aeropex)を愛用している。
今回は、OpenRun Pro」のレビュー、旧モデル(Aeropex)との比較、自身の活用方法を中心に書きたいと思う。
Shokz(ショックス)とは?
骨伝導イヤホンのリーディングカンパニーである「Shokz」(ショックス)。2011年から骨伝導技術の研究を行なっており同技術の特許を取得している。その特許技術を取り入れたイヤホンを製造しており骨伝導イヤホンのクオリティは他社を寄せ付けない。
ブランド名は2021年12月29日に 「AfterShokz」から「Shokz」に変更されている。
その中でも、今回紹介する「OpenRun Pro」はShokzのハイエンドモデルであり、私が過去に使用していた「Aeropex」の性能を遥かに凌駕する最新型イヤホンである。
「OPENRUN PRO」のスペック
基本情報(OPENRUNとの比較)
メーカー | Shokz(ショックス) | Shokz(ショックス) |
名称 | OPENRUN PRO(オープンラン プロ) | OPENRUN(オープンラン) |
価格 | 23,880円(税込) | 17,880円(税込) |
技術 | 第9世代骨伝導技術 | 第8世代骨伝導技術 |
重量 | 29 g公式HPより | 26g公式HPより |
Bluetooth | BluetoothⓇ 5.1 | BluetoothⓇ 5.1 |
バッテリー稼働時間 | 10時間 | 8時間 |
防水&防塵規格 | IP55 | IP67 |
急速充電 | 対応(5分の充電で1.5時間稼働) | 対応(10分の充電で1.5時間稼働) |
カラー | 4色(ブラック、ブルー、ベージュ、ピンク) | 4色(ブラック、グレー。ブルー、レッド) |
ケース | 専用ハードケース付 | キャリングケース付(巾着状袋) |
付属品
OPENRUN PROの付属品は次の通りだ。左から、本体のイヤホン、充電ケーブル、ハードケース、化粧箱(中に説明書同梱)とシンプルにて必要十分な内容だ。
スタンダードモデル「OPENRUN」(オープンラン)との違い
同時期に発売された「OPENRUN」はShokz骨伝導イヤホンスタンダードモデルとされているモデルだ。ハイエンドモデルである「OPENRUN PRO」との違いを纏めてみた。
特許技術の違い
まず、大きな違いの1つに採用されている特許技術の違いがある。ハイエンドモデルの「OPENRUN PRO」には、第9世代骨伝導技術(Shokz TurboPitch™テクノロジー)が採用されている。
Shokz TurboPitch™テクノロジーは、従来技術と比べて深みのある低音を実現しているようだ。骨伝導イヤホンははっきり言って普通のイヤホン(同価格帯)と比べたら音質が劣る。骨伝導イヤホンでも音質に拘りたい人は、現時点で「OPENRUN PRO」がベストな選択である。逆に音質に特に拘りがない人は、スタンダートモデルの「OPENRUN」で良いと考える。
バッテリーの稼働時間
上記の表の通りバッテリー稼働時間の差が2時間ある。「OPENRUN PRO」が10時間、「OPENRUN」が8時間となっていル。また、急速充電も「OPENRUN PRO」が5分の充電で1.5時間稼働出来るのに対し「OPENRUN」は10分の充電で1.5時間稼働と5分の差がある。
同梱されているケース
同梱されているケースにも違いがある。「OPENRUN PRO」は専用のハードケースが付属しているが、「OPENRUN」はファブリック素材の巾着袋となっている。
防水&防塵規格
ハイエンドモデルの「OPENRUN PRO」でも、スタンダードモデルの「OPENRUN」に劣るスペックがある。それは、防水&防塵規格だ。これは「OPENRUN PRO」が特許持術Shokz TurboPitch™テクノロジーを採用しているが故と推測される。
防水&防塵規格は、「OPENRUN PRO」がIP55(体の噴流からの侵入およびほこりからの侵入から保護)に対し「OPENRUN」はIP67(強力な液体の噴流からの侵入およびほこりの侵入に対する保護を提供)となっている。
通常使用であればIP55でも問題は無いと思うが、土砂降りの中での使用等ハードな噴流環境での使用を想定している人はIP67を採用している「OPENRUN」の方が良いかもしれない。
価格差
「OPENRUN PRO」と「OPENRUN」価格差は6,000円だ。上記のスペックの違いに6,000円の価値があるかどうかを考慮する必要がある。私は「OPENRUN PRO」を購入したが、正直多くの人は「OPENRUN」を購入した方が満足度が高いと思う。
「OPENRUN PRO」レビュー
第9世代骨伝導技術について
まず、今回1番楽しみにしていたのが第9世代骨伝導技術(Shokz TurboPitch™テクノロジー)がどこまで進化しているかだった。早速スマホに接続して音楽を聴いてみた。
正直に書くが、劇的な音質の向上を感じる事が出来なかった。拍子抜けしたと言っても良い。この点においては少し残念であった。
音楽によって向き不向きがある!?
このShokz TurboPitch™テクノロジーは低音に強くなったと謳われている。確かに曲によっては低音の音質が向上したように聞こえた。初めに聴いた曲が悪かったのか曲によっては音質の向上を体験する事ができた。(しかしながら劇的な向上とは思えない。)
WEB会議・電話での会話が聞き取りやすさが向上
音楽では、イマイチな評価であったが、電話等の会話はAeropexより聞き取りやすさが向上したと感じた。相手の声もクリアに聞き取れる。特に屋外での通話時、AEROPEXでは相手の声が聞き取りづらい場面があたが、「OPENRUN PRO」では減った。
誤解がないように1つ書き加えて置くが、骨伝導イヤホンでも通常の屋外での通話はAEROPEX、OPENRUN PRO共に問題無く行う事ができる。特殊な環境(近くで工事している、大型トラックが隣を通過している等)時であればOPENRUN PROの方に軍配が上がるという意味である。
中のお姉さんの声もクリアに?
電源を入れるとお姉さんが音声案内をしてくれる。このお姉さんの声がAEROPEX時代に比べて明るくなった?(クリアになった?)気がする。これもShokz TurboPitch™テクノロジーの効果なのかもしれない。
因みにこの音声案内ではバッテリー残量(①充電されています②およそ半分です③残りわずかです)や「ペアリングモード」などをお知らせしてくれる。
AEROPEXとの比較①
第9世代骨伝導技術について辛口な評価をしたが、逆に言えばAEROPEXの時点で既に高いレベルでの音質を実現していたのではないかと考える事ができる。音質についてはAEROPEXでも不満を感じる事がないと思う。
専用ハードケースについて
「OPENRUN PRO」は専用のハードケースがついているがこのハードケースは個人的には◎だ。しっかりイヤホンを保護してくれ安心して持ち運ぶ事が出来る。人によってはイヤホンの体積に比べケースが大きいため邪魔と思う人がいるかもしれない。蓋部分には充電用ケーブルを収納できるスペースもある。
AEROPEXとの比較②
AEROPEXにも専用のケースが付属していたが、シリコン状のソフトケースであった。よって防御力はハードケースに比べかなり劣る。
マルチペアリングが便利
「OPENRUN PRO」はマルチペアリングを採用している。マルチペアリングは同時に2台の機器を同時に接続する事ができる。但し2台の機器から同時に音声を受信する事はできないの注意をしてほしい。
それでもこのマルチペアリングはとても便利だ。私の場合はWEB会議で使用するPCとスマホに設定しているが切り替えがスムーズに出来る。
AEROPEXとの比較③
AEROPEXはマルチペアリングに対応していない。AEROPEXを使用していた時は機器毎に再設定をする必要があった。この行為は地味にストレスであったのでマルチペアリング出来る「OPENRUN PRO」を購入して良かったと思った。
急速充電に救われた
WEB会議が後5分で始まるが、「OPENRUN PRO」のバッテリー残量が少なく会議中バッテリー切れの恐れがある場面があったが、会議が始まるギリギリまで充電をしたお陰で2時間の会議を無事終える事ができた。急速充電はあれば便利な機能と考える。
AEROPEXとの比較④
AEROPEXは急速充電に対応していないモデルだ。これは個人的な印象でエビデンスはないがAEROPEXも少ない充電である程度の時間稼働できたいた気がする。(感覚的には15分の充電で1時間稼働位のイメージ。)「OPENRUN PRO」の高速充電(5分の充電で1.5時間稼働)には全然劣る。
外観
外観については、良くも悪くもShokzが販売している骨伝導イヤホンとほぼ変わらない。AEROPEXと並べて見ても違いはわかりにくい。AEROPEXが販売されていた時とブランド名が異なる為サイドのロゴは変更されている。
本当に小さな違いであるが、「OPENRUN PRO」には第9世代骨伝導技術(Shokz TurboPitch™テクノロジー)搭載の影響かコメカミ部分のパーツがメッシュ状になっている。この構造から防水機能がIP55に下がったのでないかと推測される。
AEROPEXとの比較⑤
「AEROPEX」の方がコメカミ部分のパーツはメクラになっている。後はデザインの変更やボタンの位置の変更等は一切無いと言っても良い。
「オン」「オフ」二刀流の活用が出来る
最後に私の「OPENRUN PRO」の活用方法を書きたいと思う。私の場合タイトル通り「オン」「オフ」どちらでも活用している便利な相棒となっている。
「オン」(仕事)での活用法
私の「オン」仕事での活用法としては、電話応対とWeb会議での使用である。
仕事中の電話対応
私は、職業柄電話が掛かってくる事が多い。通常電話応対をしていると手が塞がりPCの手を止める必要がある。骨伝導イヤホンを装着位していれば、電話が掛かって来てもPCの手を問えずに応対ができるため重宝している。
特に、普通のイヤホンと違うところは、イヤホンを装着していても業務に支障が無いというところだ。骨伝導イヤホンを装着していても、部下の相談にも対応できるし、固機の電話にも対応できる。また、自分が骨伝導イヤホンで電話をしていても事務所内の声も聞こえるため社員をフォローしつつ電話応対する事も可能である。
また、会社の車を運転する際にも役に立つ。耳が塞がらないので安全にも支障がない。
難点なのは、電話しているとわかりにくく上司に声を掛けられる事があるという事だ。ジェスチャーで電話のサインを出すが周りから見たら電話をしているように見えないようだ。
Web会議での使用
Web会議でも骨伝導イヤホンを使用している。Web会議も個人参加で基本聞くのみの会議であれば事務所で参加して骨伝導イヤホンで聞いている。
これも電話での対応と同様、事務所内の声を聞く事ができるため、困っている社員がいればフォローに入りやすいとうメリットがある。
「オフ」(趣味)での活用法
「オフ」(趣味)での使用は、トライアスロンの練習時に使用する事が多い。
ランニングで活用
1人での練習時は必ずと言っていいほど音楽を聴きながら練習を行なっている。自分の中で骨伝導イヤホンはスマートウォッチ、ラッシュヒップと並ぶランニング必須アイテム(ランニング3種の神器)となっている。骨伝導イヤホンのメリットは重複するが周りの音が聞こえるということだ。これはランニングを安全に行う上でとても重要だ。通常のイヤホンで音楽を聴きながらランニングをしていても、自転車のベルや自動車の音には気付きにくい。
ランニング3種の神器の1つ「RUSH HIP」の記事はこちら ↓
ロードバイクで活用
ロードバイクでもランニング同様使用をしている。とは言っても音楽は聞かず、電話応対のみでの使用をしている。音楽を聴いても安全に走行できるとは思うが、ランニングよりもスピードも出て危険な為私は音楽を聴いての走行は行なっていない。
娘とのお散歩にも
娘とのお散歩の時も、装着して出ていくようにしている。例え抱っこをしたままでも応対する事ができる。また、電話中も娘の声を聞くことができる。
メガネ(サングラス)を装着時でも装着可能
メガネユーザーの方は気になる項目と思うが、メガネを装着していても骨伝導イヤホンは問題なく使用する事ができる。私も普段メガネをかけて生活しているが問題なく使用できている。また、スポーツサングラスを装着時でも問題なかった。もちろんマスク装着時でも問題はない。
最後に
今回は、最新技術が搭載された「OPENRUN PRO」の紹介をしてみた。「OPENRUN PRO」に限らず骨伝導イヤホンはオンオフどちらでも役に立つ優れものだと思う。特に音楽を聴きながらより安全にトレーニングを行うには最適な選択だといえる。この記事で多くの方に骨伝導イヤホンを知ってもらえれば良いと思っている。